## 経緯 以下で検討した結果を、時代の流れと共に状況が変わったので再検証してみた記録。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <p class="link-card-title">📰Obsidian Publishでブログ運営ができるか (2021年版)</p> <p class="link-card-description">ブログ運営をObsidian Publishに一本化できないかを検討してみた記録。</p> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/report.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="Notes/📰Obsidian Publishでブログ運営ができるか (2021年版).md"></a> </div> %%[[📰Obsidian Publishでブログ運営ができるか (2021年版)]]%% なお、あれから3年ほど[[Obsidian Publish]]一本でブログを続けられているため、基本的にはそれを肯定した文章となっている。 ## 当時メリットと感じていたことのふりかえり 75%は期待通りだった。 ### 👍記事を書くハードルが下がる 期待通り。 毎日使っている[[Obsidian]]から直接執筆開始できるのが大きい。 ### 🙅‍♂️どこでも記事を作成/修正できる 現状、PC以外から記事の作成や修正はしていない。 理論的には[[Obsidian Mobile]]で記事を作成・修正し、[[Obsidian Sync]]でPCに同期して[[Obsidian Publish]]からアップロードしたり、[[Obsidian Mobile]]から直接[[Obsidian Publish]]にアップロードしたりできはする。しかし、以下の理由からすぐやめてしまった。 - [[Obsidian Mobile]]で記事の作成や修正をする気にならない - スマホの狭い画面ではモチベ的にきつい - 間違いに気づいた場合はタスク登録しておき、家に帰ってからPCで修正してる - [[Obsidian Mobile]]の[[Obsidian Publish]]が使いにくい - 動作が重い - **そもそも正しく動作しないので使い物にならない** ### 👍リンク切れの影響を受けず、関連Noteにリンクできる 期待通り。 これは[[Obsidian Publish]]自体のメリットなので流石に。ただ、[[📒Articles]]のタイトルを変えるとリンクは外れてしまうから、そこだけは注意。`permalink`を使えば大丈夫だけど、[[Obsidian]]のメリットはタイトルが一意性を持っていることだと思っているので、そのような運用にはしたくない。(同じ意味合いのノートが複製されてしまいそう。まあ、[[📒Articles]]だけならへいきかもしれないが...) ### 👍Obsidianでブログの情報全文検索できる 期待通り。 正直、全文検索というよりは[[リンク]]/[[バックリンク]]で辿ったり、『あ、あれ[[📒Articles]]に書いたなぁ...』ということを覚えていて、[[📒Articles]]のページから探しに行くことが多いけど。 ## 当時デメリットと感じていたことのふりかえり 当時の懸念はすべて杞憂となっていた。 ### 👍アクセス数が落ちる (少なくとも今は) 杞憂。 #2024/07 のデータを見ると、平日は1日あたり400~500ユーザーのアクセスがありそう。当時のデータは覚えていないが、減っているとは感じない。(3年前よりは増えている気がする) ### 👍見た目の表現力が落ちる 杞憂。 [[embed.ly]]のようなカード表現は、[[🦉Carnelian]]で追加した `Insert site card` や `Insert note card` コマンドで実現できている。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://github.githubassets.com/favicons/favicon.svg" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">GitHub</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <p class="link-card-title">GitHub - tadashi-aikawa/carnelian: Obsidianのプラグイン機能を使って、InvisibleなObsidian体験を実現するための機能を提供する宝石。紅玉髄(カーネリアン)。</p> <p class="link-card-description">Obsidianのプラグイン機能を使って、InvisibleなObsidian体験を実現するため ... </p> </div> <img src="https://opengraph.githubassets.com/7f3dfe3204cb6729667e83dd94d18dfdd35eedc2a7b89fa603881a9f5f0e11d9/tadashi-aikawa/carnelian" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://github.com/tadashi-aikawa/carnelian"></a> </div> [[embed.ly]]との違いとしては、参照先サイトの[[HTML]]が変わってしまうと、リンクや画像などが404になってしまうリスクがあるくらい。実際ちょくちょくリンク切れになっているのを見かけるが、サイトの[[URL]]そのものが変わっているケースの方が多いので大きな問題ではない。そのようなときは、[[embed.ly]]の方式でも修正が必要だから。 > [!warning] > [[🦉Embedded Code Title]]はメンテしていないので利用は推奨しない。 ### 👍ページへのアクセス速度が落ちる (初回表示) 杞憂。 当初の想定通り、初回表示のみなので大きな問題ではない。アクセス数もそれなりにあることから、それがボトルネックとなっていることはないと判断。 ### 👍独自性が落ちる 杞憂。 [[CSS]]である程度のデザインは設定できるし、そもそも[[Obsidian Publish]]で公開しているサイトは多くないため、[[Zenn]]や[[Qiita]]などに比べれば独自性はあると言える。 そして、ブログの本質はやはりコンテンツのクオリティである。サイトではない。その点で[[Obsidian Publish]]にデメリットはあまり大きくないと思う。 > [!warning] > [[🦉Embedded Code Title]]はメンテしていないので利用は推奨しない。 ### 👍サイズ上限が4GB (コンテンツ含む) 杞憂。 多少工夫はしているものの、[[Minerva]]のサイズは現時点で150MBくらい。合計ノート数は10000超えており、3年半以上運営していてこのサイズ。1GBを超えるときはくるのだろうか...レベルである。 ただし、サイズの大半は画像や動画であるため、それらをどう抑えるかについては結構重要。具体的には以下のような対策をしている。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <p class="link-card-title">💿MIN-0031 PNG、JPEG、GIFの代わりにWebPを使う</p> <p class="link-card-description">PNGやGIFの代わりとして利用価値が高いため採用。PNGはケースバイケースでそのまま使うときもある。</p> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/%F0%9F%92%BFADR/attachments/owl.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="💿ADR/💿MIN-0031 PNG、JPEG、GIFの代わりにWebPを使う.md"></a> </div> %%[[💿MIN-0031 PNG、JPEG、GIFの代わりにWebPを使う]]%% <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <p class="link-card-title">💿MIN-0036 動画ファイルにはWebMを使う</p> <p class="link-card-description">見た目ではほとんど劣化しない点、普段利用しているツールでほぼ利用できる点に加え、サイズも何割か削減できるため。動画ファイルはサイズが大きいのでこの削減効果は無視できない。</p> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/%F0%9F%92%BFADR/attachments/owl.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="💿ADR/💿MIN-0036 動画ファイルにはWebMを使う.md"></a> </div> %%[[💿MIN-0036 動画ファイルにはWebMを使う]]%% ### 👍バージョン管理ができなくなる 杞憂。 バージョン管理など必要ない。少なくとも、履歴を辿りたくなるケースはなかった。 過去のデータを復元する必要が出てきた場合、短期間なら[[File recovery]]の機能を使えばいいし、それ以上なら定期バックアップの結果を復元すればいい。[[Obsidian Publish]]でもAPIで元の[[Markdown]]を取得できるため、その気になれば[[Obsidian Publish]]でアップロードされたコンテンツを手元に復元することもできる。 ### 👍faviconやDescriptionが最適化されない 杞憂。 自分の記録によると現時点では[[favicon]]が上手く表示されない問題は解消していそう。ただ、自分の環境では当時の回避策を設定したままであるため、本当に解消したかは確認していない。詳細は以下。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <p class="link-card-title">📝Obsidian Publishでfaviconを指定しても反映されない</p> <p class="link-card-description">どこかのバージョンから設定してもfaviconが設定されなくなった。確認したところ`link`タグの`rel`属性から`shortcut`が消えている。</p> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/troubleshooting.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="Notes/📝Obsidian Publishでfaviconを指定しても反映されない.md"></a> </div> %%[[📝Obsidian Publishでfaviconを指定しても反映されない]]%% Descriptionはある時点で[[Obsidian Publish]]が[[OGP]]に対応したため、現在ではよしなに表示されるし、[[descriptionプロパティ (Obsidian)|descriptionプロパティ]]を指定すれば任意の値を設定可能。 ### 👍全文検索ができなくなる 杞憂。 現在は対応されている。 ## 結論 今考えても正解だったと言える。 - 理論的にはすべての問題が解消されている - [[Obsidian Publish]]のモバイルは個人的な受け入れ水準に満たなかっただけ - [[Obsidian Publish]]自体の進化や、独自の拡張/メンテナンスによって必要な表現も追加できている - [[SEO]]の上でも問題ない 贅沢を言うなら、初期表示時のスピード。[[Obsidian Publish]]は[[SPA]]である以上、[[SSR]]のサイトにはどうしても勝てない。もしかしたら将来的に[[Obsidian Publish]]がなんとかしてくれる可能性があるかもしれないが、実装が大変なのはよく分かっているのでそこは期待しすぎてはいけないところかなと思っている。