📜2025-07-05 Claude Codeを使ってmiseで依存しているランタイムをアップデートしつつ変更点の要約レポートを書いてもらった

## 準備 [[miseをアップデート]]する。現状。 ```console 2025.6.1 macos-arm64 (2025-06-09) mise WARN mise version 2025.7.0 available ``` ```console ❯ mise --version _ __ ____ ___ (_)_______ ___ ____ ____ / /___ _________ / __ `__ \/ / ___/ _ \______/ _ \/ __ \______/ __ \/ / __ `/ ___/ _ \ / / / / / / (__ ) __/_____/ __/ / / /_____/ /_/ / / /_/ / /__/ __/ /_/ /_/ /_/_/____/\___/ \___/_/ /_/ / .___/_/\__,_/\___/\___/ /_/ by @jdx 2025.7.0 macos-arm64 (2025-07-01) ``` ### 環境 | 対象 | バージョン | | ----------- | ------------------- | | [[macOS]] | 15.5 | | [[Ghostty]] | 1.1.4-main+3e79c4b7 | | [[mise]] | 2025.7.0 | ## [[Claude Code]]にお願い `plan mode` で以下を実行。 ``` `mise up` を使ってmiseで管理しているランタイムをすべて最新化してください。ただし、以下をレポートとして `.report.md` に記録してください。 - 各ランタイムの `現在のバージョン` と `更新後のバージョン` - バージョンアップによる変更点 - 公式のリリース情報を参照して正確な情報を分かりやすく整理 ``` [[Gemini CLI]]が[[Lazygit]]のリリース情報をすべて(4つ)虚偽の報告をしてきたざわざわしたが、他は必ずしもそうではなかったので、クロスチェックの大切さを[[Claude Code]]に理解してもらった。共通の `CLAUDE.md` に追加された内容からも、事の重大さを理解してもらえた模様。 ```markdown ## 情報収集と検証のベストプラクティス ### AIツール（Gemini CLI等）使用時の必須ルール - **絶対に単一ソースを信頼しない**: AIツールの出力は必ず公式ソースで検証する - **公式情報源の優先順位を把握**: プロジェクトごとに最も信頼できる情報源を特定する - **複数ソースでのクロスチェック**: 重要な情報は最低2つの公式ソースで確認する ### プロジェクト別信頼できる情報源 - **GitHub Releases API**: `gh api repos/owner/repo/releases/tags/version` - **公式ブログ**: 各プロジェクトの公式ブログを優先確認 - **CHANGELOG**: GitHub上の公式CHANGELOGファイル - **公式ドキュメント**: プロジェクトの公式ドキュメントサイト ### 情報検証の手順 1. **初期調査**: AIツールでの情報収集（速度重視） 2. **一次検証**: GitHub Releases APIでの公式情報確認 3. **二次検証**: 公式ブログ・ドキュメントでの詳細確認 4. **最終判定**: 複数ソースの情報を総合して最終結論 ### AIツールの典型的な誤り事例 - **時系列の混乱**: 過去の機能を最新版として報告 - **機能の捏造**: 存在しない機能の詳細な説明生成 - **情報の混同**: 類似プロジェクトの機能を混同 - **不完全な情報**: 一部の変更点のみを報告 ### 絶対に避けるべき行動 - **未検証情報の報告**: AIツールの情報をそのまま報告 - **推測での補完**: 不明な部分を推測で埋める - **単一ソース依存**: 1つの情報源のみに依存 - **検証プロセスの省略**: 時間短縮のために検証を省く ``` > [!left-bubble] ![[gemini-mini-chara.webp]] > あまり信用されすぎても困る。。 > [!right-bubble] ![[minerva-minichara.webp]] > [[AI]]同士でもこういうことが起こると、人間とAIの境目が曖昧になってきますね。。 # miseランタイム更新レポート > [!left-bubble] ![[claude-san-minichara.webp]] > ここから下の内容は[[Claude Code]]がまとめた実装ログです。 ## 作業概要 - **セッション開始**: 2025/07/05 19:31:54 - **作業完了**: 2025/07/05 20:15:00 - **総作業時間**: 約43分 - **実施内容**: miseで管理している全ランタイムの最新化と正確な変更点調査 ## 情報源の検証プロセス ### 📊 情報収集の手法変遷 1. **第1段階**: Gemini CLIによる情報収集（一部不正確） 2. **第2段階**: GitHub Releases APIによる公式情報確認 3. **第3段階**: 各プロジェクトの公式ブログ・ドキュメントでクロスチェック ### 🔍 情報源別の信頼性評価 | ツール | GitHub Releases | 公式ブログ | Gemini CLI | 最終評価 | | ------- | --------------- | --------- | ---------- | ----------------- | | Deno | 簡潔 | **詳細・正確** | 正確 | ✅ 公式ブログが最適 | | lazygit | **詳細・正確** | - | 虚偽情報 | ✅ GitHub Releases | | uv | **正確** | 正確 | 時系列混乱 | ✅ GitHub Releases | | Node.js | **正確** | 正確 | - | ✅ 両方とも信頼可能 | | Rust | **正確** | アクセス不可 | - | ✅ GitHub Releases | ## 作業の時系列メモ ### 1. 事前調査 (19:31-19:32) - `mise list`で現在のランタイム一覧を確認 - `mise outdated`で更新対象29個のランタイムを特定 ### 2. 更新実行 (19:32-19:37) - `mise up`コマンドを実行 - 29個のランタイムを順次更新、約5分21秒で完了 ### 3. 情報収集・検証 (19:37-20:15) - Gemini CLIによる初期調査 - GitHub Releases APIによる正確性確認 - 公式ブログでのクロスチェック実施 ## 更新結果サマリー ### 更新対象: 29個のランタイム #### 開発言語・環境 (6個) - **Rust**: 1.86.0 → 1.88.0 (重要な言語機能追加) - **Python**: 3.13.3 → 3.13.5 (バグ修正) - **Node.js**: 22.16.0 → 22.17.0 (LTS、非推奨化含む) - **Go**: 1.24.2 → 1.24.4 (パッチリリース) - **Deno**: 2.3.1 → 2.4.0 (重要機能復活) - **Bun**: 1.2.10 → 1.2.18 (バグ修正) #### 開発ツール (6個) - **uv**: 0.7.2 → 0.7.18 (Windows ARM64対応) - **lazygit**: 0.49.0 → 0.52.0 (ワークフロー改善) - **ruff**: 0.11.7 → 0.12.1 (リント機能強化) - **task**: 3.42.1 → 3.44.0 - **gh**: 2.74.1 → 2.74.2 - **golangci-lint**: 2.1.5 → 2.2.1 #### エディタ・言語サーバー (7個) - **Vue Language Server**: 2.2.10 → 3.0.1 (メジャーバージョンアップ) - **Vue TypeScript Plugin**: 2.2.10 → 3.0.1 - **Prettier**: 3.5.3 → 3.6.2 - **Pyright**: 1.1.400 → 1.1.402 - **Lua Language Server**: 3.14.0 → 3.15.0 - **Tailwind CSS Language Server**: 0.14.23 → 0.14.24 - **Svelte Language Server**: 0.17.13 → 0.17.16 #### CLIツール (7個) - **fzf**: 0.61.3 → 0.63.0 (フッター機能追加) - **eza**: 0.21.2 → 0.22.0 - **jq**: 1.7.1 → 1.8.1 - **starship**: 1.22.1 → 1.23.0 - **watchexec**: 2.3.0 → 2.3.2 - **zoxide**: 0.9.7 → 0.9.8 - **dust**: 1.2.0 → 1.2.1 #### その他 (5個) - **Bruno CLI**: 2.2.2 → 2.7.0 (大幅機能追加) - **Claude Code**: 1.0.31 → 1.0.43 - **Gemini CLI**: 0.1.7 → 0.1.9 - **Marp CLI**: 4.1.2 → 4.2.0 - **Sleek**: 0.3.0 → 0.5.0 ## 各ランタイムの詳細な変更点（検証済み） ### 🦀 Rust 1.86.0 → 1.88.0 ✅ **言語機能追加** - **let-chains**: `if`/`while`で複数`let`文の`&&`連結（Rust 2024 Edition） - **Naked functions**: プロローグ・エピローグなしの関数定義 - **cfg_boolean_literals**: `#[cfg(true)]`/`#[cfg(false)]`の使用 **破壊的変更** - `#[bench]`属性が完全に不安定化（ハードエラー） - `i686-pc-windows-gnu`がTier 2に降格 **安定化API** - `Cell::update`、`HashMap::extract_if`、`HashSet::extract_if` - `proc_macro::Span`の位置情報メソッド群 ### 🦕 Deno 2.3.1 → 2.4.0 ✅ **主要な復活機能** - **`deno bundle`の復活**: esbuildベースの単一ファイルバンドル - `deno bundle --minify main.ts` - **OpenTelemetry安定化**: `--unstable-otel`フラグ不要に - **`deno update`コマンド**: 依存関係管理の簡易化 **新機能** - **テキスト/バイトインポート**: `--unstable-raw-imports` - `import text from "./file.txt" with { type: "text" };` - **`--preload`フラグ**: メインスクリプト前のコード実行 - **`deno run --coverage`**: スクリプトカバレッジ収集 **Node.js互換性向上** - `glob` API、`node:buffer`、`node:events`の改善 ### 🌐 Node.js 22.16.0 → 22.17.0 (LTS) ✅ **重要な非推奨化** - **HTTPクラス**: `new`なしでの`IncomingMessage`/`ServerResponse`構築 - **child_process**: 空文字列`shell`オプションの未定義動作 - **HTTP/2優先度**: 実世界での不十分なサポートによる非推奨化 **新機能** - **`assert.partialDeepStrictEqual()`**: 部分的深い比較メソッド - **`fs.FileHandle.readableWebStream()`**: `autoClose`オプション追加 - **`util.styleText()`**: 'none'スタイルオプション ### 🚀 uv 0.7.2 → 0.7.18 ✅ **Pythonサポート強化** - **Windows ARM64版Python**: 3.11、3.12、3.13、3.14対応 - `cpython-<version>-windows-aarch64`で指定可能 **パフォーマンス改善** - ビルド環境の再利用による高速化 - Pythonインタープリターキャッシュ改善 - ダウンロード管理の再試行追跡強化 **バグ修正** - `python_version`/`python_full_version`での比較演算子修正 - ビルドディレクトリの適切な管理 - URL正規化の改善 **注記**: `uv run`や`uv tool`は以前のバージョンで既に追加済み ### 🎯 lazygit 0.49.0 → 0.52.0 ✅ **ワークフロー改善** - **メインビューフォーカス**: 直接フォーカス機能 - **自動ブランチ転送**: フェッチ後の自動更新 - **「コミットを新しいブランチに移動」**: 新しいコマンド追加 - **差分コピー改善**: `+/-`文字の自動除去 **操作性向上** - **自動ステージング**: cherry-pick/revert時の自動stash - **ハンク選択改善**: ステージングビューでの操作強化 - **カスタムパッチ**: コミット前移動機能 ### 📊 fzf 0.61.3 → 0.63.0 ✅ **新しいUI機能** - **フッター機能**: `--footer`オプションで情報表示 - **フッター境界線**: `--footer-border`でスタイル設定 - **フッターラベル**: `--footer-label`と位置指定 - **境界線スタイル拡張**: `line`スタイルの全境界線対応 ### 🐍 ruff 0.11.7 → 0.12.1 ✅ **リント機能強化** - `flake8-use-pathlib`の`PTH202`自動修正 - `AsyncMock`メソッドの`invalid-mock-access`検出 - 空文字列・バイト文字列での`RUF037`トリガー **修正点** - ファイル単位無視設定での診断生成回避 - pytest装飾子でのインポート強制 - 自動修正でのシンタックスエラー防止 ### 🔧 Bruno CLI 2.2.2 → 2.7.0 ✅ **UI/UX改善** - **オートコンプリート**: ランダム変数の自動補完 - **縦型レイアウト**: レスポンスペインの縦型配置 - **MSIインストーラー**: Windows向けサポート **機能強化** - **認証改善**: フォルダーレベル認証とOAuth2強化 - **バルク編集**: リクエストヘッダーの一括編集 - **エラーハンドリング**: `onFail` APIでのpre-request例外処理 **修正点** - Postman環境変数のfalsy値処理 - cURLパーサーライブラリの改善 - Content-Type空値対応 ## 重要な変更点と注意事項 ### 🔴 破壊的変更への対応 #### Rust 1.88.0 - **`#[bench]`属性**: 完全にハードエラー化 - **対応**: `#![feature(custom_test_frameworks)]`使用または代替テストフレームワークへ移行 - **プラットフォーム**: `i686-pc-windows-gnu`のTier 2降格 #### Node.js 22.17.0 (LTS) - **HTTPクラス**: `new`キーワード必須化の準備 - **対応**: `new IncomingMessage()`の明示的使用 - **child_process**: 空文字列shell指定の回避 - **対応**: `shell: true`または具体的なシェルパス指定 ### 🟢 活用すべき新機能 #### Deno 2.4.0 - **`deno bundle`復活**: 単一ファイル配布の再開 - **OpenTelemetry**: 本格的な本番監視への活用 - **`deno update`**: 依存関係管理の簡素化 #### uv 0.7.18 - **Windows ARM64 Python**: 新しいプラットフォーム対応 - **パフォーマンス向上**: ビルド環境再利用による高速化 #### fzf 0.63.0 - **フッター機能**: コマンドライン体験の向上 - **境界線カスタマイズ**: UI一貫性の改善 #### lazygit 0.52.0 - **自動ブランチ転送**: Gitワークフローの効率化 - **コミット移動**: ブランチ戦略の柔軟性向上 ## 情報収集の教訓 ### 📋 信頼できる情報源の優先順位 1. **各プロジェクトの公式ブログ** (Deno、Node.js等) 2. **GitHub Releases API** (lazygit、uv、Rust等) 3. **公式ドキュメント・CHANGELOG** (補完情報) 4. **AIツール** (初期調査、要検証) ### 🔍 プロジェクト別の情報特性 - **Deno**: 公式ブログが最も詳細 - **lazygit**: GitHub Releasesが完全 - **uv**: CHANGELOGとGitHub Releasesが信頼性高 - **Node.js**: 公式ブログとGitHub Releasesが同等 - **Rust**: GitHub Releasesで十分 ### ⚠️ AIツール使用時の注意点 - **時系列の混乱**: 過去の機能を最新として報告 - **機能の捏造**: 存在しない機能の詳細説明 - **必須の検証**: 公式ソースでの必須確認 ## 今後の運用改善 ### 🔄 定期更新プロセス 1. **mise outdated**で更新対象確認 2. **mise up**で一括更新 3. **主要ツールの公式情報源確認** 4. **破壊的変更の事前評価** ### 📚 情報収集の標準化 - 各プロジェクトの**公式情報源リスト**作成 - **信頼性評価済み情報源**の優先活用 - **AIツール結果の必須検証**プロセス確立 ## まとめ mise upによる29個のランタイム更新は成功し、多くの重要な機能追加と改善を取得しました。特に**Deno 2.4.0**の`deno bundle`復活、**Rust 1.88.0**のlet-chains、**Node.js 22.17.0**の明確な非推奨化は開発環境に大きな影響を与えます。 **情報収集においては、複数の公式ソースでの検証の重要性を再確認しました。**プロジェクトごとに最適な情報源が異なるため、今後は各ツールの公式情報源を把握し、AIツールの結果は必ず検証することで、正確な情報に基づいた開発環境運用を継続します。