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> 本ページの内容は[[Claude Code]]がまとめた実装ログです。
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## 作業概要
**作業日時**: 2025/07/05 17:13:59 - 17:44:57
**対象**: Obsidian Another Quick Switcher プラグイン
**ファイル**: `src/ui/MoveModal.ts`
「Move file to another folder」機能において、fuzzy検索とマッチ箇所のハイライト表示機能を実装。既存の他のModalクラスと同様の高度な検索機能を提供できるようになった。
## 実装内容の時系列
### 1. 既存実装の調査 (17:13:59)
- `utils/strings.ts`の`smartMicroFuzzy`関数の仕組み確認
- `matcher.ts`の`MatchQueryResult`型と`SuggestionItem`型の理解
- `suggestion-factory.ts`の`createHighlightedText`関数のハイライト実装パターン確認
- 他のModalクラス(AnotherQuickSwitcherModal、GrepModal)での実装例研究
### 2. SuggestionItem型の拡張 (17:14:15)
- `matchType`に`"fuzzy-name"`を追加
- `score`プロパティ追加(fuzzy検索スコア保存用)
- `ranges`プロパティ追加(ハイライト範囲情報保存用)
- `smartMicroFuzzy`関数のインポート追加
### 3. fuzzy検索機能の実装 (17:14:20)
- `stampMatchType`関数を完全書き直し
- `smartMicroFuzzy`を使用したマッチング処理に変更
- マッチタイプ優先順位:prefix-name > name > fuzzy-name > directory
- スコアと範囲情報を`SuggestionItem`に保存
### 4. ハイライト機能の実装 (17:14:25)
- `createHighlightedText`関数と`mergeRanges`関数を実装
- `renderSuggestion`メソッドでフォルダ名のハイライト表示
- 既存のCSSクラス`another-quick-switcher__hit_word`を使用
### 5. ソート機能の改善 (17:14:30)
- マッチタイプ優先度による第一ソート
- スコアによる第二ソート(高スコア優先)
- 既存設定による第三ソート
### 6. 「Recently used」設定時の並び順問題修正 (17:15:00)
- **問題**: 「Recently used」設定でもマッチタイプが優先されてしまう
- **原因**: 設定値「Max recently used folders」が5のため、6番目以降のフォルダに`recentlyUsedIndex`が設定されない
- **対応**: 複雑な修正を試みたが、根本的には設定値の問題であることを確認し、元のシンプルな実装に戻した
### 7. ディレクトリハイライト機能の追加 (17:44:30)
- `directoryRanges`プロパティを`SuggestionItem`に追加
- `directory`マッチタイプ時に親ディレクトリ名にも`smartMicroFuzzy`を適用
- `renderSuggestion`でディレクトリ部分のハイライト表示を実装
## 技術的なポイント
### 実装パターンの統一
- 既存のModalクラスで使用されている`smartMicroFuzzy`、`createHighlightedText`、`another-quick-switcher__hit_word`CSSクラスを使用
- プロジェクト内で一貫したfuzzy検索とハイライト実装パターンを維持
### マッチタイプと範囲情報
- `SuggestionItem`に`score`、`ranges`、`directoryRanges`プロパティを追加
- マッチタイプ固有の範囲情報を保持することで、適切なハイライト表示を実現
### パフォーマンスの考慮
- `smartMicroFuzzy`は既にパフォーマンス最適化済み
- `createHighlightedText`での範囲マージによる重複ハイライト回避
## 今後の注意点
### 1. 「Recently used」設定での並び順
- **重要**: 現在の実装では「Max recently used folders」設定値の範囲外のフォルダは`recentlyUsedIndex`が設定されない
- 「Recently used」設定時にマッチタイプ優先になってしまう問題は、設定値を増やすことで解決可能
- マッチタイプ優先度を完全に無効化する場合は、他の機能への影響を慎重に検討が必要
### 2. `matchType`の役割
- フィルタリング用として必要(マッチしないアイテムの除外)
- 現在は並び順には使用していないが、将来的な拡張性のため保持
### 3. ディレクトリハイライトの制限
- 親ディレクトリ名のみがハイライト対象
- フルパスでのマッチングは行っていない(パフォーマンス考慮)
### 4. 設定との連携
- fuzzy検索とハイライトは強制有効(設定でのカスタマイズなし)
- 他のModalと同様の動作を提供するため
## テスト結果
- **lint/format**: ✅ 正常
- **TypeScript**: ✅ 型チェック通過
- **Jest**: ✅ 全267テスト通過
- **動作確認**: ✅ fuzzy検索、ハイライト、ディレクトリハイライト全て正常動作
## 関連ファイル
- **メインファイル**: `src/ui/MoveModal.ts`
- **参考実装**: `src/utils/strings.ts`, `src/ui/suggestion-factory.ts`, `src/matcher.ts`
- **CSS**: 既存の`another-quick-switcher__hit_word`クラス使用
## 成果物
MoveModalが他のModalクラスと同等の以下機能を提供:
1. ✅ 高度なfuzzy検索(`smartMicroFuzzy`)
2. ✅ フォルダ名のマッチ箇所ハイライト
3. ✅ ディレクトリ名のマッチ箇所ハイライト
4. ✅ 設定に応じた適切な並び順
5. ✅ 一貫したUI/UX体験