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> 本ページの内容は[[Claude Code]]がまとめた実装ログです。
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## 概要
Issue #206 と #240 を解決するため、「Move file to another folder」ダイアログにフォルダのソート機能と最近使用したフォルダのトラッキング機能を追加しました。
## 解決した課題
### Issue #206: Stable/customizable folder order in "move file to another folder" dialog
- **問題**: フォルダの並び順が変動し、予測できない
- **要求**: アルファベット順や最終更新日順などの並び順のカスタマイズ機能
### Issue #240: "move file to another folder" has recently used folder order
- **問題**: 最近使用したフォルダが優先表示されない
- **要求**: 最近使用したフォルダを上位に表示する機能
## 実装した機能
### 1. カスタマイズ可能なフォルダソート
#### 利用可能なソート優先度
| ソート方式 | 説明 |
|------------|------|
| Recently used | 最近使用したフォルダを上位表示 |
| Alphabetical | アルファベット順（A-Z） |
| Alphabetical reverse | アルファベット逆順（Z-A） |
#### 設計上の選択
- **単一選択**: 複数のソート優先度ではなく、単一の選択に変更
- メリット：設定の不正値を考慮する必要がなくなる
- メリット：ソートアルゴリズムがシンプルになる
### 2. Recently used 履歴機能
#### 保存方式
- **Vault内ファイル**: `.obsidian/plugins/obsidian-another-quick-switcher/recently-used-folders.json`
- **設定可能**: ユーザーが保存パスをカスタマイズ可能
- **デフォルト値**: 空文字（自動的にデフォルトパスを使用）
#### 履歴管理
- **最大保存数**: 10フォルダ（5-50で設定可能）
- **自動更新**: ファイル移動時に履歴を自動更新
- **永続化**: Vaultと一緒に同期・バックアップされる
### 3. 設定UI
#### 追加した設定項目
| 設定項目 | 説明 | デフォルト値 |
|----------|------|-------------|
| Folder sort priority | フォルダのソート方式選択 | Recently used |
| Recently used folders file path | 履歴ファイルの保存パス | _(auto)_ |
| Max recently used folders | 最大履歴保存数 | 10 (5-50) |
| Exclude prefix path patterns | 除外するフォルダパターン | _(none)_ |
#### UIパターン
- **mirror()パターン**: `mirror([...moveFolderSortPriorityList])` を使用
- **ドロップダウン選択**: 不正値の入力を防止
## 技術実装
### アーキテクチャの考慮事項
#### sorters.ts の役割明確化
- **重要**: sorters.tsは汎用的なソートユーティリティではない
- **目的**: メインのSearch Commandsの「Sort priorities」設定で利用可能なソート優先度のみを定義
- **対応**: MoveModal専用のソート機能を独立して実装
#### 実装アプローチ
```typescript
// MoveModal専用のソート関数
function sortFolders(
items: SuggestionItem[],
priority: MoveFolderSortPriority,
): SuggestionItem[] {
return items.sort((a, b) => {
switch (priority) {
case "Recently used": {
const aIndex = a.recentlyUsedIndex ?? 999999;
const bIndex = b.recentlyUsedIndex ?? 999999;
return aIndex - bIndex;
}
case "Alphabetical":
return a.folder.name.localeCompare(b.folder.name);
case "Alphabetical reverse":
return b.folder.name.localeCompare(a.folder.name);
default:
return 0;
}
});
}
```
### ファイル変更詳細
#### `src/settings.ts`
- `MoveFolderSortPriority` 型の定義
- 設定インターフェースの拡張
- mirror()パターンを使用した設定UI
#### `src/ui/MoveModal.ts`
- 履歴管理メソッドの追加
- ソート機能の実装
- Recently used情報の付与
#### `README.md`
- セクション11「Move file to another folder」を追加
- テーブル形式での機能説明
- 注釈を使った簡潔な情報提示
#### `CLAUDE.md`
- アーキテクチャガイドラインの追加
- 実装ガイドラインの追加
## 学習したベストプラクティス
### 1. アーキテクチャ設計
- **責任分離**: 各ファイルの役割を明確に定義し、汎用化を避ける
- **専用実装**: モーダル固有の機能は独立したモジュールとして実装
### 2. 設定設計
- **単一選択の優位性**: 複数選択よりも単一選択で不正値処理を回避
- **デフォルト値戦略**: 空文字デフォルト + コード内フォールバック
### 3. 機能スコープ
- **機能検証**: 実装が不完全な機能は早期に削除
- **ユーザー体験**: 半実装の機能はユーザーの混乱を招く
## 成果
### 解決された問題
✅ フォルダの並び順が予測可能になった
✅ 最近使用したフォルダが優先表示される
✅ ユーザーが好みの並び順を選択可能
✅ 履歴がVault間で同期される
### 品質指標
✅ 全てのlintチェックが通過
✅ 全てのTypeScriptエラーが解消
✅ 267個のテストが全て通過
✅ Conventional Commitsに準拠したコミット
## 今後の考慮事項
### 拡張可能性
- フォルダの使用頻度ベースのソート
- フォルダのお気に入り機能
- カスタムフォルダ順序の保存
### メンテナンス
- 履歴ファイルのサイズ管理
- マイグレーション戦略
- パフォーマンス最適化
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**実装期間**: 1セッション
**コミットハッシュ**: 9112f11
**関連Issue**: #206, #240