[[📒Articles]] > [[📒2026 Articles]] ![[2026-01-18.webp|cover-picture]] 私が開発している[[Obsidianプラグイン]]『[[🦉Another Quick Switcher]]』を久々にメジャーバージョンアップしました。変更点が多いので[[📰Weekly Report]]ではなく[[📒Articles]]として紹介します。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://github.githubassets.com/favicons/favicon.svg" /> <span class="link-card-v2-site-name">GitHub</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> Release 14.0.0 · tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher </div> <div class="link-card-v2-content"> 14.0.0 (2026-01-18)⚠ BREAKING CHANGESUpdate minimum Obsidian version to 1.11.4main/backlink/grep: Remove "check ... </div> <img class="link-card-v2-image" src="https://opengraph.githubassets.com/3d1e131e592a485b0b2eb231ded394f45658b9c0f4682a4cf7f08676c523b84a/tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher/releases/tag/14.0.0" /> <a href="https://github.com/tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher/releases/tag/14.0.0"></a> </div> > [!caution] 対応する[[Obsidian]]バージョンについて > [[🦉Another Quick Switcher]] v14 は [[Obsidian]] **v1.11.4 以上** の環境をサポートしています。v1.11.4 未満の動作は保証しませんのでご注意ください。 ## 新機能 ### [[Custom searches]]の自動プレビュー対応 検索条件やソート条件を自由にカスタマイズできる[[Custom searches]]で、候補にフォーカスしたら自動でプレビュー表示できるようになりました。 ![](https://youtu.be/i8b6pHrhIb4) デフォルトでは無効になっているので設定変更が必要です。 ![[2026-01-18-14-16-36.avif|frame]] *`Auto preview` を有効にする* 基本は無効にしておきたいけど、たまに有効にしたい場合は、ダイアログの `toggle auto preview` コマンドを使ってください。ダイアログを閉じるまでの間、自動プレビューされるようになります。 ![[2026-01-18-15-04-08.avif]] *Main dialogの設定例* > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] **[[ミネルヴァ]]** > すぐ上にある `preview` コマンドとは何が違うのかしら? > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] **[[オブシディア]]** > `preview` コマンドは、フォーカスされているファイルを**一度だけ**プレビュー表示しますわ。そのあとで別の候補にフォーカスを移しても、プレビューは表示されませんの。 [[Custom searches]]には多くの機能があり、それらすべてを安定した自動プレビュー機能として提供することは難しかったですが、今回のリリースで設計の根幹を見直すことで実現できました。[[Neovim]]で私が愛用する[[snacks.picker]]の使い勝手にまた一歩近づけたと思っています。 > [!hint] 具体的に何が難しかったのかは... > 『[[#不具合修正・改善]]』でお話します。 ### [[Link search]]の自動プレビュー対応 [[Custom searches]]の他に、[[Link search]]も自動プレビューに対応しました。 こちらは技術的に難しい問題はなかったのですが、そもそも使われているか分からない機能だったので後回しにしていました。年末にissueができたのでついでに対応しました。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://github.githubassets.com/favicons/favicon.svg" /> <span class="link-card-v2-site-name">GitHub</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> auto preview for link search · Issue #315 · tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher </div> <div class="link-card-v2-content"> Could we please have auto preview for link search? It is cumbersome to hit the Enter key on individual search re ... </div> <img class="link-card-v2-image" src="https://opengraph.githubassets.com/a7c89da8b481ab98cf0aaf529486db4fabd9845575c3b88a7b1b1182dbdddd02/tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher/issues/315" /> <a href="https://github.com/tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher/issues/315"></a> </div> ### 設定画面のフィルタリング・一覧性UP [[Obsidian]]のv1.11で設定画面に『設定グループ』という概念が追加されました。 ![[2026-01-18-14-46-26.webp|frame]] *うっすら塗りつぶされているエリアがグループ* [[🦉Another Quick Switcher]]の設定をすべてグループ化することはできませんでしたので、情報量の多い2つの設定だけグループ化しました。レイアウトもコンパクトにして一覧性も上がりました。 ![[2026-01-18-14-51-35.avif|frame]] *Hotkeys in dialog* ![[2026-01-18-14-53-04.avif|frame]] *Search commands ([[Custom searches]])* また、これらの設定をフィルタリングできるようになりました。[[Obsidian]] v1.11.4で追加された `SearchComponent` を使っています。 ![](https://youtu.be/0v7yPzif2-k) > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > 今更なのだけど、`Main dialog` ([[Mainダイアログ (Another Quick Switcher)|Mainダイアログ]]) ってなんなのかしら? > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > ひと言で言えば、『Custom searches のコマンドを起動したときに表示されるダイアログ』のことですわ。 > > [[🦉Another Quick Switcher|AQS]]が生まれた当初はダイアログが2つしかなく、しかもカスタマイズもできませんでしたから、そう名付けたのですけれど……今となっては、少しややこしい名前になってしまいましたわね。 > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > 歴史を感じるわね...。あと、キー入力欄の右側にあるトグルボタンはOFFだとどうなるの? > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > ダイアログ下部に表示されるキーマップ表記が、表示されなくなりますの。 > > ただし、ホットキー自体が無効化されるわけではありませんから、そこはお間違いなく。 ### check/uncheck の数をバッジ表示 [[Check Uncheck (Another Quick Switcher)|Check/Uncheck]]で選択した数が、検索ヒット数の右側に表示されるようになりました。 ![[2026-01-18-15-23-59.avif]] ### `check all` を `check/uncheck all` に変更 [[Check Uncheck (Another Quick Switcher)|Check/Uncheck]]のダイアログコマンド名と挙動が変わりました。 | 状態 | 変更前の挙動 | v14からの挙動 | | ----------------- | ---------- | --------------- | | 何もcheckされていない | すべてcheckする | すべてcheckする | | いくつかcheckされている | すべてcheckする | すべてcheckする | | **すべてcheckされている** | **何も起きない** | **すべてcheckを外す** | > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > 全チェックを外すときに `uncheck all` という別のコマンドを実行しなくてよくなったのね。地味に嬉しいわ。 > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > すでにいくつかcheckが入っている状態ですべて外したい場合は、`uncheck all` コマンドを使うか、`check/uncheck all` を2回続けて実行してくださいませ。 ### [[Last opened]]の対象件数を11件以上に拡大 [[Sort priorities]]の[[Last opened]]は『最後にファイルを開いた日時が新しいもの』を優先するソート条件です。今までは **10件までしか認識できなかった** のを **11件以上認識できるようにしました**。 > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > これはただのバグじゃないの? > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > 不本意ではありますけれど、仕様ですわ。[[Obsidian]]で公開されているAPIでは、取得できる件数が最大で10件までに制限されているのですもの。 > > 今回の対応では、やや強引にその上限を突破していますわ。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">Minerva</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 📜2026-01-14 Another Quick Switcherで最近開いた履歴の考慮を11件以上も行う </div> <div class="link-card-v2-content">ObsidianのCustom searchesやBacklink searchで最近開いたファイル順を10件以上考慮したくなり、非公開APIのrecentFileTracker.lastOpenFilesを用いて全件を取得し、パスとインデックスのマップを生成した経緯と実装を記録した</div> <img class="link-card-v2-image" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/activity.webp" /> <a data-href="📜2026-01-14 Another Quick Switcherで最近開いた履歴の考慮を11件以上も行う" class="internal-link"></a> </div> %%[[📜2026-01-14 Another Quick Switcherで最近開いた履歴の考慮を11件以上も行う]]%% ## 不具合修正・改善 ### fix: プレビュー表示した[[ノート]]が履歴に記録されてしまう プレビュー機能が実際にやっていることは『ダイアログを閉じずにノートを裏で開く』ということです。そのため、プレビュー対象となった[[ノート]]は[[Recent Files]]や[[Recent search]] ([[Sort priorities]]の[[Last opened]]) から見ると、**最近開いたファイルとして履歴に登録されて**しまっていました。 v14では**プレビュー表示したノートは履歴に記録されない**ようになりました。他の[[ノート]]をプレビューする可能性のある3つの機能、すべて対応済です。 - [[Custom searches]] - [[Backlink search]] - [[Grep command]] > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > そういえば、ナビゲーションの『戻る』や『進む』では問題なかったわよね? > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > その部分は、これまではエディタの状態を巻き戻すことで対応できていましたの。 > > けれど今回は、その状態を利用できませんでしたから、こちらも少々強引に実現していますわ。 > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > 言われてみると『[[Codex CLI]]と長時間議論してなんとか実現した』って言っていたわね。議論の内容が気になるなら[[Activity note]]を見てみるといいわね。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">Minerva</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 📜2026-01-13 Another Quick Switcherでプレビュー機能を使ったときに予期せぬ履歴となったりファイルを開いたときにチラつく問題の改善記録 </div> <div class="link-card-v2-content">Another Quick SwitcherやBacklink、Grepのプレビューで履歴スタックとrecent汚染が起きたため、leaf.historyとrecentFileTrackerのスナップショット復元でチラつきと不自然な履歴を抑制した経緯と対応記録である</div> <img class="link-card-v2-image" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/activity.webp" /> <a data-href="📜2026-01-13 Another Quick Switcherでプレビュー機能を使ったときに予期せぬ履歴となったりファイルを開いたときにチラつく問題の改善記録" class="internal-link"></a> </div> %%[[📜2026-01-13 Another Quick Switcherでプレビュー機能を使ったときに予期せぬ履歴となったりファイルを開いたときにチラつく問題の改善記録]]%% ### fix: プレビューしたファイルをそのまま開くとチラつく ダイアログを表示し、別の[[ノート]]をプレビューしたあとに、**そのままその[[ノート]]を開く** と **一瞬、ダイアログ起動前に表示していたノートが表示される** という問題が発生していました。 v14では**プレビューしたノートをそのまま開いても、他の[[ノート]]が一瞬表示されることはない**ようになりました。こちらも以下3つの機能すべてで対応済です。 - [[Custom searches]] - [[Backlink search]] - [[Grep command]] > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > そんな問題が発生していたのね...... 全然気づかなかったわ。 > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > 新しい[[タブ (Obsidian)|タブ]]や[[タブグループ (Obsidian)|タブグループ]]で開く場合には起きませんし、一瞬のことですから、気にしない方は気づかないと思いますわ。 > > ただ、v14で[[Custom searches]]の自動プレビューに対応しましたでしょう? そのせいで、以前より目につくようになってしまいましたの。 > > わたくし自身がどうしても耐えられませんでしたから、多少の労力を払ってでも、根本から直すことにしましたわ。もっとも……[[Codex CLI]]がなければ、きっと諦めていたと思いますけれどね。 > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > これもさっきの[[Activity note]]に議論の詳細が書かれているわね。今回は結構無理やりな実装が多いみたいだから、[[Obsidian]]本家の実装になるべく変更が入らないことを祈っているわ🙏 ### fix: 一部ファイルをプレビューすると予期せぬ挙動になる 以下の不具合も修正されています。 - [[Phantom file (Obsidian)|Phantom file]]をプレビューしたとき、新しくファイルが作成されてしまう - [[PDF]]や画像などエディタが存在しないファイルをプレビューするとエラーになる ## 破壊的変更 ### [[Obsidian]]のサポートバージョン変更 [[Obsidian]]のサポートバージョンが **v1.11.4以上** になりました。 それより前のバージョンではアップデートできませんので、先に[[Obsidian]]本体をバージョンアップする必要があります。 ### 既存コマンドの削除 4種類のダイアログコマンド (全体で合計10件) を削除しました。 - [[Custom searches]] - `open in new tab in background` - `open all in new tabs` - `insert to editor in background` - `insert all to editor` - [[Backlink search]] - `open in new tab in background` - `open all in new tabs` - [[Link search]] - `open in new tab in background` - `open all in new tabs` - [[Grep command]] - `open in new tab in background` - `open all in new tabs` これらのコマンドは、v13.20.0で追加された[[Check Uncheck (Another Quick Switcher)|Check/Uncheck]]で代替できます。 - `open in new tab in background` -> `check/uncheck` で複数選択して `open` - `open all in new tabs` -> `check/uncheck all` で全選択して `open` - `insert to editor in background` -> `check/uncheck` で複数選択して `insert to editor` - `insert all to editor` -> `check/uncheck all` で全選択して `insert to editor` [[Check Uncheck (Another Quick Switcher)|Check/Uncheck]]は**途中で検索条件と候補が変わっても、ダイアログを閉じない限りcheckの状態は保持されます**ので、最後に `open` や `insert to editor` の実行を忘れないようにだけ気をつければ問題ありません。 > [!right-bubble] ![[minerva-face-right.webp]] > コマンドが4種類も消えてしまうなんて......。だからメジャーバージョンを上げたということなのね。 > [!left-bubble] ![[obsidian-face-left.webp]] > プレビュー機能の完成度を高めるうえで、どうしても実現が難しい機能が出てきてしまいましたの。ですから、**代替案が用意できるものについて**は、この機会に削除させていただきましたわ。 > > 代替案の操作イメージを動画にまとめましたので、ご確認いただけますと嬉しいですわ。 ![](https://youtu.be/sxDEMQq8txc) ## まとめ [[🦉Another Quick Switcher]] v14のリリース内容をまとめました。 [[Mainダイアログ (Another Quick Switcher)|Mainダイアログ]]の自動プレビュー対応以外は目立った新機能はなく、いくつかコマンドも削除されてしまってはいますが、対応が面倒だけど地味に重要な改善が多く入ったリリースになったと思います。 [[Obsidian Mobile]]は使っていないこともあり、全く動作確認できていませんが、不具合などありましたら[[Bluesky]]や[[GitHub]]でご連絡いただければと思います。対応できるかぎりは対応していきます。