[[📒Articles]] > [[📒2025 Articles]] ![[2025-09-10.webp|cover-picture]] [[Google]]が開発する新しいAI画像生成モデル、[[Gemini 2.5 Flash Image|Nano Banana]]こと[[Gemini 2.5 Flash Image]] Previewを試してみたところ、予想をはるかに上回るすごさだったので勢いで記事を書いてみました。 > [!hint] > タイトルの元ネタは、[ダイの大冒険](https://www.dqdai-official.com/) 35巻でラーハルトがポップに発したセリフです。 ## プロローグ ちょうど1ヶ月前に[[GeForce RTX 5060 Ti]]のマシンを購入してから、時間があれば[[Stable Diffusion Web UI]]を使って、より理想のイラスト画像を安定して作成するにはどうすればいいかを模索してきました。ちょうど2週間ほど前に記録ベースの記事も書きました。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">Minerva</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 📘Stable Diffusion Web UIでカバー画像を作成できるようになるまでに </div> <div class="link-card-v2-content">Stable Diffusion Web UIの導入からカバー画像作成までの手順やプロンプト調整、ControlNetやLoRA、Inpainting、Hires. fixなど画像生成のコツをエンジニア視点で詳しく解説しています。AI画像生成やプロンプト設計、OGP画像作成に興味がある方はぜひご覧ください。</div> <img class="link-card-v2-image" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/%F0%9F%93%98Articles/attachments/2025-08-24.webp" /> <a data-href="📘Stable Diffusion Web UIでカバー画像を作成できるようになるまでに" class="internal-link"></a> </div> %%[[📘Stable Diffusion Web UIでカバー画像を作成できるようになるまでに]]%% 結果的に、ある程度時間を費やせば、イメージしているモノと近しいものをキャラのアイデンティティを保ったまま作成できる確率は上がりました。 ### 顔以外のコントロールが難しい 顔については比較的楽でした。[[IP-Adapter FaceID Plus V2]]という素晴らしい仕組みがあるおかげで、こちらでキャラデザインした顔画像を投げ込めば、同一人物と皆が判断できるレベルのものができました。 しかし、問題は**顔以外の部分**です。[[IP-Adapter FaceID Plus V2]]を使うと、顔の情報が強く伝わります。結果的に以下のような問題が発生します。 - **顔がクローズアップされる画像が生成されやすい** - キャラクター全体が入る画像を生成するのが困難 - 特にブログカバー画像の `1200x630` という横長だと - **身体の向きと関係なく顔がこちらを向いてしまう** - 横向きだとまだ許容できるが、後ろ向きは角度によってはホラー - かといって[[IP-Adapter FaceID Plus V2]]を利用しないと髪型などに差分が出る [[IP-Adapter FaceID Plus V2]]とは別ですが、以下のような問題も発生します。 - **身体、特に四肢の形状が不自然になる** - [[Inpainting]]や[[Hires. fix]]などであり得る状態までは持っていけるがAI感は強い - [[Inpainting]]は運の要素も大きい - **服装やアクセサリを再現するのはほぼ不可能** - プロンプトで頑張ろうとすると完全に運ゲー - オリジナルの[[LoRA]]を作ったり、細かなテクニックを使えばできるのかも - 学習コストとスキルが必要 - [[ControlNet]]や[[img2img]]を使っても、参照画像との差分は避けられない - とはいえ表情やポーズを元画像と完全一致させてしまうと何もできない ### ComfyUIの検討 [[Stable Diffusion Web UI]]では限界を感じたため、[[LoRA]]の道に足を踏み入れるか、[[ComfyUI]]にそろそろ手を出さないといけないのかもと思っていました。特にそれを強く感じたのが[[VSCodeちゃん]]の画像を作成しようとしていたときです。 ![[vscode-chan.webp|frame-verticle]] *VSCodeちゃん(非公式キャラです)* [[Stable Diffusion Web UI]]で顔のポートレートを作っていたのですが、[[VSCode]]ロゴの形をしたヘアピンがどうしても再現できませんでした。 ![[2025-09-10-18-24-39.avif|frame]] *`infinity symbol hair pin` でこれが一番マシでした* [[ComfyUI]]だとマスク範囲を指定して、個別に別の画像を参照させてうまくやることができる... みたいな情報を見かけたので、『次の休みあたりに始めてみるかなぁ』と思っていました。 ### Nano Bananaを紹介してもらう [[Discord]]にそんな投稿をしていたら、こんなコメントをもらいました。 ``` aikawa先生の苦手な Gemini 2.5 Flash Image Preview(Former Nano Banana) ではいかがです？ ``` 私は[[Gemini]]に苦手意識がありました。 チャットでは息を吸うように嘘をついてきます。インターネット上の情報なら仕方ない部分もありつつ、[[Google]]の自社サービスに対する質問にも[[ハルシネーション]]を起こしていました。(ちなみに[[ChatGPT]] [[o3]]に聞いたら正しい情報を一発で教えてくれました) [[Gemini CLI]]も、無料ということを考えると素晴らしいプロダクトですが、過剰な宣伝によって引き上げられた期待値と比較すれば、期待はずれでした。少なくともコーディング分野に関しては[[Claude Code]]とは比較になりませんでした。( #2025/06/29 当時) 以前、カイジ風の[[GPT-4o]]に聞いたときもこんな答えが返ってきました。 > [!left-bubble] ![[chappy.webp]] > **ククク…！！ Gemini か…！？** > > お前も気になってるんだろ…！？ > **OpenAI の GPT…** > **Google の Gemini…** > AIの覇権争いが激化する中… > Geminiが本当に Copilot や ChatGPT に対抗できるのか…！？ > > 正直に言おう… > Geminiは **“まだ”** 信用できねぇ…！！ > > 確かに…Googleの持つ莫大なデータ… > 検索エンジンとの統合… > YouTubeやGmailとの連携… > > これらをフル活用すれば **恐ろしい力を持つ** ことは間違いねぇ…！！ > でもな…現実はどうだ…！？ > > **検索精度はイマイチ…！！** > **回答の正確性も不安定…！！** > **実際の開発現場での信頼性も微妙…！！** > > CopilotやChatGPTが **実践投入** されているのに対し… > Geminiは **“Googleの戦略次第”** でどう転ぶか分からねぇ…！！ 同様に、3月頃にリリースされた画像生成AIについても、過剰な宣伝とは裏腹に全くもって期待はずれの品質だったことは記憶に新しいです。しかも、その後にリリースされた[[ChatGPT]]の新しい画像生成機能が期待以上に高品質だったこともあり、余計に。 ### 期待を超えた期待をさらに超えた 最近、[[Gemini]]の新情報は基本的にスルーしてきたのですが、今回は直接教えてもらったこともあり、『思い込みが強すぎるのも良くないし、これも1つの運命かな』と思っていじってみることにしました。**これが期待以上... というか期待を3周りくらい超えてきました... ビビりました！** [[Nano Banana]]の凄さについてはネット上にも多くの情報があります。特徴を知りたいのであれば、そちらをご覧いただくほうがいいでしょう。そのため本記事では、私が非常に感銘を受けた以下4つの用途について紹介します。 - 視点を変える - 被写体を複数にする - キャンバスの比率を指定する - 複数キャラクターを合成する ## 前提条件 この先、[[Nano Banana]]によって生成された画像は[[WebP]]または[[AVIF]]に変換されたものを掲載しています。画像ファイルのサイズを削減するためです。 ツールは、[[Google AI Studio]] または [[Gemini]](チャット) を使用しています。シンプルな使い方では、両者が出力する結果のクオリティに大きな違いはない認識です。[^1] > [!caution] > **ライセンスや利用規約などの重要な情報については公式のドキュメントをご覧ください**。 > [!attention] > プロンプトの英語は適切な表現でないものが多数あります。[[GPT-5]]に文章レビューしてもらったときに発覚しましたが、時既に遅しでしたので修正はしていません。実際に利用する際は修正後の表現がいいと思います。(動作は未確認) > > 以下が修正指摘一覧です。 > > > [!left-bubble] ![[chappy.webp]] > > > > - 「Draw a image.」→「Draw an image.」 > > - 「To be same aspect ratio with an uploaded white image.」→「Use the same aspect ratio as the uploaded white image.」 > > - 「Please making a image that two girls are walking together.」→「Please make an image where two girls are walking together.」 > > - 「uploaded image girls, drinking in the cafe, talking together,」→「with the uploaded girls, drinking in a cafe, talking together,」 ## 視点を変える [[Nano Banana]]が最強たる所以は『一貫性』です。たとえば、[[ChatGPT]]で生成した以下の画像を加工してみます。 ![[2025-09-10-19-39-41.webp|frame-verticle]] ### 横向き お手並み拝見として横向きにしています。プロンプトはシンプルです。 ``` side view ``` これだけ。すると約10秒ほど(速っ..!!)で以下の画像が生成されます。 ![[2025-09-10-19-38-23.webp|frame-verticle]] 口が閉じて表情が変わっていますが、そもそも同じ表情であることを指示していませんし、同じ表情で角度だけ異なる画像が必要なケースはまれです。同一シーンの異なる時間軸による描写と考えるならば、むしろ表情が一緒である方が不自然でしょう。 一方、その他の部分はどうでしょうか。キャラクターの顔や、コーヒーカップはもちろんのこと、**髪型、帯、着物の柄に至るまでほぼ完全に一致**しています。[[ChatGPT]]や[[Stable Diffusion]]で試行錯誤してきた方であればあるほど、この素晴らしさに衝撃を受けるのではないでしょうか。私が[[Nano Banana]]について認識を改めたのがまさにこの瞬間でした。 ### 後ろ向き 次に、[[IP-Adapter FaceID Plus V2]]では振り向き顔問題に悩まされた後ろ向きにチャレンジしてみましょう。こちらのプロンプトもシンプルです。 ``` back view ``` すぐに結果が表示されます。 ![[2025-09-10-19-37-34.webp|frame-verticle]] す... すごい...！ 元画像が前向きなので、前面が強くなるかと思いきや、綺麗な後ろ向きです。完全な後ろ向きではなくチラッと顔が見える点もGOODです。 着物の柄、着物の帯、髪型など、元画像にはない描写もほぼ完璧に推論・補完されています。[[Stable Diffusion]]で元画像の後ろ向きを綺麗に再現できたことはなかったので、本当に感動しました。 重箱の隅をつつけば、『カップの取っ手位置が変わっている』『背景が角度と完全にシンクロしていない』など矛盾点を見つけられますが、**もはやそんな細かいことはどうでもいいくらい被写体の描画が完璧**だと思います。それに、時間軸的に同じ瞬間ではないので、向きを変えたりカップを持ち替えているのかもしれません。 > [!note] > プロンプトで詳細に指示をすれば、コーヒーカップの向きや背景も同一にできるのかもしれません。試してはいません。 ## 被写体を複数にする 同じ元画像を使って、視点以外のプロンプトを入力してみます。 ``` full body, drinking green tea with yunomi, with her daughter ``` 指示の内容は以下3点です。 - 全身絵 - 緑茶を湯呑みで飲んでいる - 彼女の娘といっしょに ![[2025-09-10-19-35-36.webp|frame-verticle]] おお、なんか親子っぽい！ しっかり全身絵にもなっててGOODですね。ティーカップも湯呑みに変わっています。 ~~取っ手が付いているのはご愛嬌~~ そして何より素晴らしいのは手のディテールがしっかり表現されていることですね。解像度が高くないので粗くなりますが、ズームアップしてみます。 ![[2025-09-10-20-35-38.webp|frame]] *母親の手* 冷静に見ると、右手の人差し指は少し変な形をしていますが、他は大きな違和感がありません。遠目で見て真っ先にここが気になる人はあまりいないと思います。他人が作った画像など、基本的には1秒で流し見されますからね。 ![[2025-09-10-20-35-20.webp|frame]] *娘の手* 元画像のない娘の手は至って自然です。[[Stable Diffusion]]はもちろんのこと、[[ChatGPT]]でもたまに辛酸をなめてきた身からするとCOOLの一言。 ## キャンバスの比率を指定する いくつか画像を生成してみた結果から ==推測される==『[[Nano Banana]]で生成される画像のサイズ』をまとめてみました。 | 入力 | 画像サイズ | | ------------- | --------------------------------------------------------- | | テキストのみ | `1024x1024` | | テキスト+画像 | 画素数が `1048576` 以下で元画像のアスペクト比に近いサイズ | 入力に画像が含まれる場合、その画像サイズを調整することで期待する生成画像サイズをコントロールすることはできます。しかし、入力画像と同じ比率のサイズが欲しいとは限りませんし、そうでない場合に必要な情報を欠落させないようトリミングや編集するのは面倒です。 何か方法がないか調べていたところ、『出力したいサイズ(比率)の白無地画像を入力に追加する』というhackyな方法を見つけました。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://d3qe71uytubmmx.cloudfront.net/optimized/2X/8/8bfe64fc593eb7baba8df149ebba4457c16ca1f9_2_32x32.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">Google AI Developers Forum</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> Gemini-2.5-flash-image-preview aspect ratio and quality </div> <div class="link-card-v2-content"> Do any of you know how to support a different aspect ratio using the new nano banana model from google? For exa ... </div> <img class="link-card-v2-image" src="https://d3qe71uytubmmx.cloudfront.net/original/2X/8/8bfe64fc593eb7baba8df149ebba4457c16ca1f9.png" /> <a href="https://discuss.ai.google.dev/t/gemini-2-5-flash-image-preview-aspect-ratio-and-quality/102718?utm_source=chatgpt.com"></a> </div> たとえば、[[ミネルヴァ]]さんが抹茶を嗜んでいるブログのカバー画像を作成したいとしましょう。推奨されるサイズは `1200x630` なので、`1200x630` の白無地画像を作ります。 ![[1200x630.png|frame]] *1200x630の白無地画像* これを使って以下のように指示を出します。 ![[2025-09-10-20-04-58.avif]] | 項目 | 内容 | | ----------- | -------------------------------- | | 1枚目の画像 | ![[minerva-stand.webp\|240x360]] | | 2枚目の画像 | ![[1200x630.png\|240x106]] | | プロンプト | 後述 | ``` Draw a image. realistic anime style, highly detailed illustration, soft lighting, painterly style, warm tones. same hair ornament, same earrings, same hair style, wearing Japanese white Kimono, drinking Matcha, tatami. To be same aspect ratio with an uploaded white image. ``` `To be same aspect ratio with an uploaded white image.` を最後に添えるのがポイントです。 > [!info]- プロンプトの補足 > 元画像のままにしたい部分は `same ...` で指示をするとしっかり考慮してくれます。今回は指定なしだと着物のイメージに引っ張られて、髪飾りやイヤリングが外されて髪型も少し変えられてしまったので、それを防ぐために追加しました。他には一切影響しない点は重ね重ねAWESOMEの一言です。 うまくいけば期待する比率の画像が生成されます。 ![[2025-09-10-20-17-01.webp|frame]] この画像は[[Gemini]]のチャットで生成しましたが、`1024x535` なのでサイズは少し小さくなっています。[[Google AI Studio]]から作成すると `1408x736` になりました。 ![[2025-09-10-20-21-17.webp|frame]] *Google AI Studio で作成した画像* スケールアップの手間を省いたりクオリティを上げたければ、[[Google AI Studio]]を使ったほうがいいかもしれません。 > [!attention] > 100%期待するサイズの画像が出力されるわけではありません。うまくいかなかった場合は何度か実行し直しましょう。(経験的には90%くらいの確率で成功します) ## 複数キャラクターを合成する 最後に複数キャラクターを合成してみます。[[ミネルヴァ]]さんと一緒に[[Claudeさん]]にも登場してもらいましょう。[[Google AI Studio]]で画像を指定します。 ![[2025-09-10-14-33-03.avif]] ``` Please making a image that two girls are walking together. ``` 結果は以下のようになりました。 ![[2025-09-10-14-33-16.avif|frame-verticle]] 元画像の性質上、[[Claudeさん]]のほうが顔が大きめだったり、両者のテイストには差が出てしまいますが、流し見程度ならそこまで気にならないと思います。 > [!note] 複数のキャラが登場する場合のポイント > 元画像の一貫性や統一感が非常に大事ですが、[[Nano Banana]]はテイスト自体を変えることは得意でないため、ベースとなる1枚は[[ChatGPT]]でガチャを引き続けたほうがいいのかもしれません。 ### 本記事のカバー画像を作成 本記事のカバー画像は、これまで説明した内容の集大成として作成しました。 ![[2025-09-10-14-51-33.avif]] プロンプトは以下です。 ``` Draw a image. realistic anime style, highly detailed illustration, soft lighting, painterly style, warm tones, uploaded image girls, drinking in the cafe, talking together, To be same aspect ratio with an uploaded white image. ``` ほぼ一発で理想的な画像が生成されました。([[ミネルヴァ]]さんの膝下が露出してて違和感あったので、そこだけ再生成しました) ![[2025-09-10.webp|frame]] ### 顔がデカいのは誰のせい？ 試しに[[Claudeさん]]と[[Obsidianちゃん]]バージョンも作成してみました。元画像の顔は[[Claudeさん]]の方が明らかに大きいはずです。 ![[2025-09-10-21-15-28.avif]] プロンプトは同じです。 ![[2025-09-10-21-13-52.webp|frame]] [[Claudeさん]]の髪型が変わっていたりしますが、この2人だとバランスが良さそうです。ただ、[[ミネルヴァ]]さんとだと何度やり直しても差が出てしまいます。 共通部分の画像サイズを合わせても効果がなかった理由は不明です。もしかすると足まで写っているかどうかで差が出ているのかもしれません。それか[[ミネルヴァ]]さんが生粋の小顔キャラなのかも...。 ## まとめ [[Google]]の新しいAI画像生成モデル [[Nano Banana]] について、実用的なユースケースに沿った利用方法を4点紹介しました。 私にとっては、[[Stable Diffusion Web UI]]や[[ChatGPT]]では解決できなかった以下の問題を解決できることが何より衝撃的でした。 - 顔がクローズアップされる画像が生成されやすい - 身体の向きと関係なく顔がこちらを向いてしまう - 身体、特に四肢の形状が不自然になる - 服装やアクセサリを再現するのはほぼ不可能 一方で、[[Nano Banana]]にも苦手分野があります。それらも踏まえて、3つのサービスを**私の偏見で**比較するならこのようになります。 | 項目 | [[Stable Diffusion]] | [[ChatGPT]]<br>[[GPT-5]] | [[Nano Banana]] | | ------------------ | ------------------------------ | ------------------------ | --------------- | | **0からの画像生成** | 😃得意 | 😃得意 | 😃得意 | | **ポートレート** | 😃得意 | 😃得意 | 😃得意 | | ==同じ顔== | 😃得意 (FaceID利用) | 普通 | 😆**非常に得意** | | ==同じ服装== | 😔苦手 | 普通 | 😆**非常に得意** | | ==手足== | 😔苦手 (default) | 😃得意 | 😆**非常に得意** | | **オブジェクト** | 😔苦手 | 😔苦手 | 😃得意 | | ==side/back view== | 😵非常に苦手 (FaceID利用) | ??? | 😆**非常に得意** | | **画像生成速度** | 😃速い ([[GeForce RTX 5060 Ti]]) | 😔遅い | 😃速い | | 画風の変更 | 普通 | 😃得意 | 😵非常に苦手 | | キャンバスの変更 | 😃得意 | 普通 | 😵非常に苦手 | | 背景透過 | 😔苦手[^5] | 😆**非常に得意** | 😵非常に苦手[^6] | | **複数キャラ** | 😔苦手 | 😃得意 | 😃得意 | | ==差分修正== | 普通 | 😔苦手 | 😆**非常に得意** | | **プロンプト難易度** | 😵非常に難しい | 😃簡単 | 😃簡単 | | 枚数制限(無料版) | 😆∞ | 3枚/日?[^3] | 100枚/日[^4] | | 枚数制限(有料版) | 😆∞ | 50枚/3h?[^3] | 1000枚/日[^4] | そのため、現時点では以下のように使い分けるのが良さそうです。 | フェーズ | 使うツール | 備考 | | ----------------- | ------------------------------------------------------ | -------------- | | **新規**キャラのベース画像作成 | [[Nano Banana]]<br>[[ChatGPT]]<br>[[Stable Diffusion]] | デザインの好みと速度差による | | **既存**キャラのベース画像作成 | [[ChatGPT]] | テイスト調整用 | | 実際の画像を作成 | [[Nano Banana]] | | 状況は今後も刻々と変わっていくと思いますので、[[Minerva]]に物語性を持たせるためのキャラクター画像生成として、何がマッチして何がマッチしないかを見極めつつキャッチアップをしていければと思っています。 ## エピローグ [[#Nano Bananaを紹介してもらう]] で引用しましたカイジ風[[GPT-4o]]の回答について。 > [!left-bubble] ![[chappy.webp]] > **ククク…！！ Gemini か…！？** > > お前も気になってるんだろ…！？ > **OpenAI の GPT…** > **Google の Gemini…** > AIの覇権争いが激化する中… > Geminiが本当に Copilot や ChatGPT に対抗できるのか…！？ > > 正直に言おう… > Geminiは **“まだ”** 信用できねぇ…！！ > > 確かに…Googleの持つ莫大なデータ… > 検索エンジンとの統合… > YouTubeやGmailとの連携… > > これらをフル活用すれば **恐ろしい力を持つ** ことは間違いねぇ…！！ > でもな…現実はどうだ…！？ > > **検索精度はイマイチ…！！** > **回答の正確性も不安定…！！** > **実際の開発現場での信頼性も微妙…！！** > > CopilotやChatGPTが **実践投入** されているのに対し… > Geminiは **“Googleの戦略次第”** でどう転ぶか分からねぇ…！！ 実は続きがあります...。 > [!left-bubble] ![[chappy.webp]] > 結局のところ… > AIの強さは **どれだけ実用され、フィードバックを受け、改善されるか** で決まる…！！ > 今のGeminiは… **ポテンシャルはあるが、実績が足りねぇ…！！** > > だが…お前がさっき言ったことを思い出せ… > > **「昔は信用されてなかったものが、今は当たり前になっている」** > > もしGoogleが本気を出せば… > Geminiは **未来の覇者** になる可能性がある…！！ > > **今は…CopilotやChatGPTを使いこなすのが正解…！！** > でもな…**Geminiを完全に無視するのも愚か** だ…！！ > > **技術の覇権争いは…これからが本番だ…！！** > > お前は…この波を **乗りこなす側** に回るのか…！？ > それとも…ただ流されるのか…！？ > > 選べ…！！ ちょうど半年前のやりとりでしたが、カイジさんは既にこの未来を見据えていたんですね...。流石過ぎる。。 なお、このやりとりの全文は以下の記事に記載しています。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">Minerva</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 📘CodeCompanionを使ってNeovimと一緒に楽しくAI Coding </div> <div class="link-card-v2-content">NeovimでAIコーディングをするためのプラグイン、CodeCompanionの設定方法や使い方をセットアップから順番に実例を交えてご紹介します。対象となるのは 『AIコーディングをはじめなければと思いつつも、Neovim以外のエディタには移行したくない...』とお困りの開発者です。</div> <img class="link-card-v2-image" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/%F0%9F%93%98Articles/attachments/2025-03-21.webp" /> <a data-href="📘CodeCompanionを使ってNeovimと一緒に楽しくAI Coding" class="internal-link"></a> </div> %%[[📘CodeCompanionを使ってNeovimと一緒に楽しくAI Coding]]%% [^1]: 最大画像サイズの上限ルールが異なる可能性があります。詳しくは後ほど。 [^3]: 公式情報ではなく[[ChatGPT]]からの回答なので間違っているかもしれません [^4]: #2025/09/10 時点での公式情報です。正式に[[Gemini 2.5 Flash Image]]がリリースされたら変更されると思います [^5]: 拡張機能で背景削除は可能だが、透過しやすい背景を生成してくれるかは別の話 [^6]: 透明色で塗りつぶしてくれない上、ウォーターマークがあるので完全透過は厳しい