[[📒Articles]] > [[📒2022 Articles]] ![[2022-07-24.jpg|cover-picture]] プライベートで使っているラップトップPCを[[New Precision 5470]]に買い替えて、1週間使ってみた感想です。 ## 買い替えようと思ったきっかけ 2020年5月、それまで6年間使っていた[[ThinkPad T440s]]から[[ASUS ExpertBook B9450FA]]にラップトップPCを買い換えました。[[ThinkPad T440s]]に不満はありませんでしたが、私にしては平均の3倍にも及ぶ期間使い続けていたので、そろそろ買い換えたいと思ったのがきっかけでした。 [[ASUS ExpertBook B9450FA]]は価格の割にスペックが高く、そして軽量で電池の持ちもいい... 言葉にしてみると非の打ちどころのない端末のように思えます。購入直後に[[USB Type-C]]ポートがすぐ使えなくなった問題を除けば。実際のところ、スペックに対する軽量さは間違いなくトップクラスでしょう。 しかし、会社で使っている[[DELL]]のラップトップPCと比べて、気になる点がいくつかありました。 - キーボードやトラックパッドの操作性が悪い (効率/気分の両面において) - わずかに処理が引っかかる感じがある 軽量で電池の持ちがよく、値段も抑えられたPCにそこまで求めるのは酷かもしれません。ですが、公私ともにエンジニアとしてラップトップPCをフル活用している身としては、このわずかな違和感が非常にストレスに感じられました。 その状態で使用期間が2年を超えたのもあり、『なら買い替えよう』と思ったわけです。自粛で金銭面にも余裕ができたのもありますし、自粛ばかりしていてはストレスも溜まってしまいますからね。 ## 限界突破へのあこがれ では『どのようなマシンを買うのか』という話になります。最近だと[[2in1パソコン]]たるものが流行っているのでそちらも気になっていました。 そして、せっかくなのでコスト(価格)よりも性能を最大限に重視することにしました。エンジニアをはじめて早12年、もはや『プロではないです...』とか『自信ないです...』とか言っている立場ではありません。それであれば、使う道具も相応しいものを選びたいと思うものです。弘法筆を選ばずと言いますが、弘法同士であれば、良い筆を使った結果の方が優れているに決まっているでしょう。そこを勘違いしてはいけない。 ### [[Surface Laptop Studio]] はじめに気になったのは[[Surface Laptop Studio]]です。最新のギミックが仕込まれた[[2in1パソコン]]であり、ハイスペックです。 https://www.microsoft.com/ja-jp/d/surface-laptop-studio-2/8rqr54krf1dz 店舗に出向いて実機を触ってみたりもしました。画面が3段階にスライドするギミックは『おおー』という感じでしたが、実践でそこまで便利に使えるイメージはわきませんでした。 何より、ペンに対応したタブレットとしては[[iPad Pro 12.9-inch(第4世代)]]で事足ります。今のところ、[[iPad Pro]]と[[Apple Pencil]]の組み合わせより優れたデバイスに巡り合ったことはなく、[[Surface Laptop Studio]]も例外ではありません。 そもそも、私がラップトップPCで行う作業に[[2in1パソコン]]は不要です。具体的には以下のような作業です。 - 開発 - [[PKM]] - ブログ - [[Twitter]] - [[Discord]] - [[Slack]] 漫画を見たり、絵を描くときは[[iPad Pro]]を使います。 ### [[New Precision 5470]] [[2in1パソコン]]を選択肢から外し、再び候補を探し始めたところ以下の記事を目にしました。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://pc.watch.impress.co.jp/favicon.ico" /> <span class="link-card-v2-site-name">PC Watch</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 【.biz 】 デル、コンパクトかつ高性能を謳う14型モバイルワークステーション </div> <div class="link-card-v2-content">  デル・テクノロジーズ株式会社は、ワークステーションPCの「Precision」シリーズから、14型ノート「Precision 5470」を含む新製品を複数発売した。 ... </div> <img class="link-card-v2-image" src="https://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/list/1400/561/01.jpg" /> <a href="https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1400561.html"></a> </div> ==業界最小かつ最もパワフルな14インチ・モバイル・ワークステーション== というパワーワードに惹かれました。 > ![](https://asset.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1400/561/11_l.jpg) > [【\.biz】デル、コンパクトかつ高性能を謳う14型モバイルワークステーション \- PC Watch](https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1400561.html) より **『ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので』** 10年前に[[DELL]]のデスクトップPCを購入したときは、一度壊れて修理をお願いした3か月後にまた壊れてしまったので印象はかなり悪かったです。が、最近仕事で使っているPCは見た目も良く、高性能で、使いやすく、わりかし持ち運びもしやすかったので、もう一度信じてみることにしました。[[Microsoft]]も2015年くらいを境にガラっと変わりましたしね。 [[ThinkPad T440s]]のこともあり当時信頼していた[[Lenovo]]は、タイミング的に見送りました。 ## 購入から届くまで [[DELL]]の公式で申し込みました。標準価格は胡散臭いような額ですが、実質意味があるのは値引き後なので、それで評価しています。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://www.dell.com/favicon.ico" /> <span class="link-card-v2-site-name">Dell</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> Dell Precision 5470 14インチ モバイル ワークステーション:Dellワークステーション | Dell 日本 </div> <div class="link-card-v2-content"> Dell Precision 14インチ モバイル ワークステーション(5470)、ならびに豊富なラインアップのDell PrecisionワークステーションをDell.comでご覧いただき、最適な製品をお選びください。De ... </div> <img class="link-card-v2-image" src="https://i.dell.com/is/image/DellContent/content/dam/ss2/product-images/dell-client-products/workstations/mobile-workstations/precision/14-5470/spi/ng/workstations-precision-14-5470-campaign-hero-504x350-ng.psd?fmt=jpg&wid=570&hei=400" /> <a href="https://www.dell.com/ja-jp/shop/cty/pdp/spd/precision-14-5470-laptop/cupa1005470n16cn2ojp_vp"></a> </div> #2022/06/26 に申し込みをして、到着したのは #2022/07/15 でした。申し込み後に、出荷/配送状況をトレースできるサイトの案内がメールで届きます。そこに記載された予定日より4日ほど早かったです。好印象。 外観はこんな感じ。 ![[2022-07-24_1-removebg-preview.png]] ## セットアップ せっかくなのでこの機会に[[Windows]]マシンのセットアップ方法をまとめておきました。数年に一度くらいしか使わないと思いますが、公私どちらの場合も利用できるので価値はあるかなと思っています。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">Minerva</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 🦉Windowsパソコンの初期設定手順 </div> <div class="link-card-v2-content">Windows 10パソコンの初期設定手順を解説。Google ChromeやScoop、PowerShell、Slack、Gitのインストール、自動化ツール、キーバインド、エディタ設定、ターミナルやドットファイル移行も網羅している。</div> <img class="link-card-v2-image" src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/mynote.webp" /> <a data-href="🦉Windowsパソコンの初期設定手順" class="internal-link"></a> </div> %%[[🦉Windowsパソコンの初期設定手順]]%% 本記事の主題とはそれますが、興味がありましたらご覧ください。 ## 使用感 全体的には『そつなく使える』という感想です。ただ、価格分のコスパがあるかどうかは私の使い方では分からなかったです。そもそもコスパで選んだわけではないため、とくに不満はありません。 ### キーボード/[[タッチパッド]]の操作感 普通だと思います。個人的には以下のような感じです。 - 😄 - [[HHKB]] / [[SlimBlade Trackball]] - (越えられない壁) - [[ThinkPad T440s]] - [[New Precision 5470]] - (及第点) - [[ASUS ExpertBook B9450FA]] - 😢 気分転換に、[[HHKB]]や[[SlimBlade Trackball]]の代わりに使いたいほどの快適性ではありません。ただ作業をする上では問題ない操作感ですし、ラップトップPC単体でも作業をしようと思えるレベルです。期待通りでしょうか。(標準価格を考えるならもう少し頑張ってほしいかも) ### 速度 そこまで大した処理をやったわけではありませんが、ブラウジングや[[Discord]]、[[Slack]]などは非常に快適です。[[IntelliJ IDEA]]のレスポンスも以前より良くなった気がします。明確な違いを感じるほどではありませんが。 ターミナルの反応速度は若干良くなった気がします。とはいえ[[ASUS ExpertBook B9450FA]]との比較であり、会社の[[DELL]] PCと比べるとほぼ違いはありません。 ### 画面 画質は普通だと思います。縦が1200なので、その分情報量が増えるのは快適ですね。[[ノングレア]]液晶なので、作業に支障が出るような映り込みはありません。ただ、自分自身のシルエットは薄っすらと映ります。 ### 端子 端子は[[USB Type-C]]が4つで、[[HDMI]]や[[USB Type-A]]はありません。今の環境では[[HDMI]]や[[USB Type-A]]を使っているため、正規品の変換アダプタを購入しました。 ![[PXL_20220724_063741376.PORTRAIT.jpg]] 2つで6000円ほど。それぞれ[[USB Type-C]]から[[HDMI]]、[[DisplayPort]]に出力するケーブルです。ですが実はこれ不要でした。。[[New Precision 5470]]の箱を調べるとこんなものがあったんですよね。。 ![](PXL_20220724_062948417.PORTRAIT.jpg) 一通り説明見たつもりなのですが見つけられなかったので、もし同じようなことを考えている方がいらっしゃればお気をつけください😅 なお、ディスプレイは[[New Precision 5470]]本体の画面以外に、以下3モニタを出力しています。 - [[FlexScan EV2780]] - [[FlexScan EV2730Q]] - [[L997]] > [!note] > 配線については省略します。[[Club3D USB Type C 7-in-1 Hub to HDMI 4K60Hz]]などを使っています。 ## まとめ 超高性能なラップトップPC、[[New Precision 5470]]の購入に至るまでの経緯と、1週間使ってみての感想を紹介しました。 正直なところ、費用対効果があるか? と言われると何とも言えないところではあります。通常であれば、半額強の価格で十分ではないかとも思います。 ただ、モノに求めるものは費用対効果だけではありません。ブランドや自己納得感、自分ならではの対価を支払うことによって己を奮い立たせる効果もあるでしょう。 幸い、今のところ[[New Precision 5470]]に対する不満点はありません。期待値が高すぎるから見る目が厳しくなっているだけです。逆にその条件下で不満を感じないのは、[[New Precision 5470]]が優れたマシンである証拠なのかもしれません。 というわけで、これからも開発や[[PKM]]、ブログなどの発信活動に励んでいきます!