[[📒Articles]] > [[📒2023 Articles]] ![[2023-05-03.jpg|cover-picture]] ベストな[[テレワーク]]環境を求めて。3年ほど試行錯誤を続けた長旅が、[[Oladanceウェアラブルステレオ]]によって遂に終わりました。 ## 今までの遍歴 それでは2020年4月から2023年4月までの3年間にあった出来事を振り返っていきます。 ### [[テレワーク]]のはじまり 2020年春。 それは初めての体験でした。今まで[[テレワーク]]の可能性をたびたび訴求したりもしましたが、会社の方針としては頑なにNGだったため諦めていたものが、世の中の大きな動きによって崩れ落ちました。 あまりに突然だったので何の準備もできなかったため、まずは **PC内臓のマイクとスピーカー** で業務を始めました... がこれ==圧倒的に喋りにくいし聴きにくい==です。もしかすると、[[Mac]]ならそんなこともないのかもしれません。ただ、[[Windows]]のよくあるマシンでデフォルトのオーディオ環境を使うのは、プロとして流石にどうなんだろう...と思いました。 近々の課題は**相手の声が聴きにくいこと**だったので、せめてこちらの音声出力装置だけでも改善すれば、聴きやすくなるのではないかと思いました。そこで試したのが、既に別の用途で購入済だった[[YAS-108]]です。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://jp.yamaha.com/common/images/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">jp.yamaha.com</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">ヤマハ | YAS-108 - サウンドバー - 概要</p> </div> <div class="link-card-description"> バーチャル3Dサラウンド技術に対応した、ワンボディでスタイリッシュなサウンドバー </div> </div> <img src="https://jp.yamaha.com/files/YAS108ATS1080BL_top_f5d1486120ed9313ca2670271a4f52cd.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/sound_bar/yas-108/index.html"></a> </div> 今までは壊れたラジオのようだった皆さんのボイスが、同じ会議室でMTGをしているような臨場感に包まれました。ヤマハ、流石だぜ！ 相手が聴きやすいかはさておき、自分の課題は解決したのでこの時はこれで満足していました。この辺に投資するか・しないかは個人の価値観のよって大きく変わると思います。組織としてのアウトプットを助長する意味でも、**そこそこの音声入力・音声出力装置は会社が出した方が、会社自身としてもメリットがあるのではないか**と思います。背景から生活音が聞こえてくるとお互い気を使いますしね。 ### 人を超越した方々との邂逅 2020年末。 このまま[[テレワーク]]が終わるかな...とか少し思っていましたが、そう甘くはありません。冬になったまた[[テレワーク]]の機会は増えてきます。そんな折、[[プロダクティビティ]]に対して意識の高い元同僚の方々と[[Discord]]でお話する機会がありました。 **T氏** 『マイクは何を使っていますか?』 **私** 『いえ... デフォルトですね...』 **T氏** 『あ、そうなんですね。声が聴きにくかったので少し気になっただけです』 **私** (やっぱそうなんだ... 仕事中だと誰も指摘してくれんし気づかなかった...) デフォルトを脱却したいと思った瞬間です。この後、オーディオ環境について真剣に調べることになりました。 ### 骨伝導ヘッドホンとの出会い 2021年初頭。 そんなときにとある製品のことを知ります。[[VGP 2021 SUMMER]]でテレワーク大賞を受賞した[[Shokz]]製の骨伝導ヘッドホン[[OpenComm]]です。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://cdn.shopify.com/s/files/1/0271/5389/1376/files/4__1_32x32.png?v=1640761690" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">ShokzJP</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Shokz (旧AfterShokz) OPENCOMM ビジネスモデル 骨伝導ヘッドセット</p> </div> <div class="link-card-description"> OpenCommは、Shokz (旧AfterShokz) が初めてコミュニケーション専用に開発したBluetoothヘッドセットです。DSPノイズキャンセリングブームマイクを搭載し、よりクリアな会話... </div> </div> <img class="link-card-image" src="https://cdn.shopify.com/s/files/1/0271/5389/1376/products/BLACK1_a452b815-6de6-4dfa-a40b-2b76c8565ec6_530x530.png?v=1655947163" /> </div> <a href="https://jp.shokz.com/products/bone-conduction-headphone-opencomm"></a> </div> ちょうど新年が明け、2021年になったばかりだったのもあり、心機一転ということで購入しました。また[[テレワーク]]の頻度も増えそうでしたし。 当時は耳を塞ぐイヤホンやヘッドホンしかなかったので、耳を塞がなくて済む骨伝導はなかなか衝撃的でした。通話音質は[[YAS-108]]に劣りますが、支障が出るほど悪いわけではなかったです。マイクの方も指向性がしっかりしており、背景のBGMなどは聴こえないようになっていました。他の詳細については以下もご覧ください。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📰OpenCommを試してみた</p> </div> <div class="link-card-description"> OpenCommを1日程度試してみたの感想を箇条書きで。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/opencomm.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📰OpenCommを試してみた" ></a> </div> %%[[📰OpenCommを試してみた]]%% 一見良さそうに見えた[[OpenComm]]ですが、そこに書かれている通り、欠点もかなりありました。ですが、一番クリティカルだったのは、それよりも後に発覚した以下3つの欠点です。 - 長時間使うと頭が痛くなる - 無線が多い環境ではブツブツ途切れる (話す方も聞く方も) - 椅子のヘッドレストにもたれかかれない (首の後ろにぶつかるため) いずれも業務にそれなりの支障が出るようなものです。ただ、3月の終わりで[[テレワーク]]が終了する予定だったため、騙し騙し使って乗り越えようとしていました。もう使うことはないだろうと思っていたのです。この時はまだ。 ### 初のノイズキャンセリングソフト [[Krisp]] [[OpenComm]]は[[Bluetooth]]対応のため装着していれば自由に動き回れます。一方で、常に周囲につきまとうため、呼吸などのノイズを出さないようにするのに気を遣いました。 『そういえば先日の会合で[[Krisp]]というソフトを使っていると言ってたな...』 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://jp.vcube.com/hubfs/jp/images/lp/krisp/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">jp.vcube.com</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Krisp | ノイズキャンセリングアプリケーション | オンラインイベント・ウェビナー・Web会議ブイキューブ</p> </div> <div class="link-card-description"> Krisp（クリスプ）は、通話中のノイズをリアルタイムにミュートする、優れたノイズキャンセリングアプリケーションです。通話中やウェブ会議中にワンクリックで、すべてのノイズをミュートします。 </div> </div> <img src="https://jp.vcube.com/hubfs/jp/images/lp/krisp/images/screenshot.png" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://jp.vcube.com/service/krisp"></a> </div> 物は試し、ということで試してみました。強力なノイズキャンセリングゆえに多少の副作用はあったものの、こちらが話す音声のみノイズキャンセリングするという用途ではとても効果的でした。詳細は以下のレポートをご覧ください。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📰Krispを試してみた</p> </div> <div class="link-card-description"> リモートミーティングで自分/相手の背景音や生活音がノイズになる。しかも、発している側はそのノイズに気付かない。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/minerva-image.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📰Krispを試してみた" ></a> </div> %%[[📰Krispを試してみた]]%% ### ホンモノのマイクを知る 2021年5月。 情勢がまたきな臭くなったのもあり、[[テレワーク]]の日々が戻ってきました。こうなると、[[OpenComm]]を使い続けるわけにもいきません。次のステップが必要です。まずは**こちらの話し声がブチブチ途切れる**という致命的問題を解決するため、ちゃんとしたマイクを購入することにしました。それが[[MPM1000U]]という製品です。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📰MPM1000U購入レポート</p> </div> <div class="link-card-description"> MPM1000Uをマイクスタンドとポップガード込みで購入した。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/Pasted%20image%2020210502204018.png" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📰MPM1000U購入レポート" ></a> </div> %%[[📰MPM1000U購入レポート]]%% 声が途切れる問題は明らかに無線環境の問題だったため、有線接続マイクであることを最優先要件として選びました。あとはせっかくなので声がクリアに聴こえそうなもの...そしてそこまで高くないこと。これらすべての条件を満たすものが[[MPM1000U]]であり、上記レポートの通り、大変コスパのいい素晴らしい製品です。 [[OpenComm]]のように常に口の前にマイクがないため、話すとき以外に少し距離をとり、無意識に発するノイズを軽減することもできます。まあ、[[Krisp]]を使っていればそこを気にする必要もありませんが。 マイクの問題を差し引いても、[[OpenComm]]には頭痛やもたれかかれない問題があったため、スピーカーも[[YAS-108]]に戻しました。 ### 有線および安定性の確保 マイクは安定しました。有線接続すれば途切れずすぐに[[テレワーク]]で利用できました。目先の問題が解決すると、スピーカーとして使っていた[[YAS-108]]に気になる点が出てきました。 - (背面に配置してあるため) ハウリングしやすい - たまに途切れることがある - 普段は音楽がゲームBGMを流しており、MTGの前後で[[Bluetooth]]を切り替えるのが面倒 致命的というほどではありませんが、いずれも気を遣わなければいけないという点では小さなストレスが溜まります。[[YAS-108]]の音質は非常に素晴らしく、臨場感もあり相手の声が聴きとりやすくて気に入っていました。ただ、そこまでの音質が求められるわけではないため、利便性や安定性をとってスピーカーを買い換えました。それが[[TT-SK018]]です。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://www.taotronics.jp/wp-content/uploads/2019/11/cropped-TAOICON-32x32.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">TaoTronics Japan</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">サウンドバー TT-SK018【AUX接続/USB給電対応】 | TaoTronics Japan</p> </div> <div class="link-card-description"> </div> </div> <img src="https://www.taotronics.jp/wp-content/uploads/2018/11/61rC6hcSUL._AC_SL1000_.jpg" class="link-card-image" width="240" /> </div> <a href="https://www.taotronics.jp/shop/speakers/pc_tv_speakers/tt-sk018"></a> </div> こちらも詳しい経緯はレポートを書きました。3000円程度とリーズナブルだった割に、人の声はそこそこ聴こえやすくて満足していました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📰小型サウンドバーTT-SK018を買った</p> </div> <div class="link-card-description"> 普段使っているスピーカーはYAS-108。音質に満足しており気に入っているが、特定のシチュエーションでは少し不満があった。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/2021-05-15_14h04_18.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📰小型サウンドバーTT-SK018を買った" ></a> </div> %%[[📰小型サウンドバーTT-SK018を買った]]%% [[Krisp]]のノイズキャンセリング効果もあったので、背後で[[YAS-108]]を使ってBGMを流しつつ、[[TT-SK018]]で相手の声を聞くみたいな芸当も可能でした。 ### エコー問題 2022年8月、あれから1年ちょっとが経ちました。早いもので[[テレワーク]]が日常化してから早2年半が経とうとしていました。実はこの頃、ちょっとした問題に悩まされていました。 『あれ? 自分の声がそちらのスピーカーから聞こえますね...』 俗にいうエコーというやつです。[[TT-SK018]]を購入してからはマイクの少し後ろ近くにスピーカーがあるという配置でした。[[MPM1000U]]は指向性があるためそこまで気にならないと思っていましたが、そこまで強い指向性ではなかったため、後ろのスピーカーが発する音をマイクが拾ってしまっていました。 私と異なる声質の人が発する声なら[[Krisp]]である程度除去してくれたりもします。ただ、そうでない人の声はしっかり拾ってしまっていたようでした。正直、私の環境が悪くなる事象ではないので気にしないほうが幸せではありましたが、知ってしまっては後戻りできません。 エコーについて色々調べていると、当然かもしれませんが『音声入力装置と音声出力装置が別々の媒体であることによる影響が大きい』ことを知りました。なるほど、拘りを捨ててノートパソコンに内蔵されたマイクとスピーカーを使っている方がかえって問題にならないのですね。 『とはいえ、今更ノートPC内臓のマイクとスピーカーなんて使いたくない...。イヤホンやヘッドホンは身体に大きな負荷があって嫌だし...』 ### スピーカーフォンデビュー 数日調べた結果、スピーカーフォンにたどり着きました。オフィスの会議室で遠隔会議をするとき、モニタ下やデスク中央に置かれるアレです。まずは[[YVC-200]]を試してみました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://sound-solution.yamaha.com/bundles/ezproducts/images/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">sound-solution.yamaha.com</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">YVC-200 特長</p> </div> <div class="link-card-description"> </div> </div> <img src="https://sound-solution.yamaha.com/var/site/storage/images/_aliases/size_medium/7/6/9/9/119967-1-jpn-JP/yvc-200_b_main.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://sound-solution.yamaha.com/products/uc/yvc-200/index"></a> </div> 詳しいことは以下をご覧ください。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📰YVC-200を使ってみた感想</p> </div> <div class="link-card-description"> MPM1000U + TT-SK018の組み合わせで使っていたが、ハウリングしているということをしばしば指摘されたので改善を検討。ただ、ヘッドセットを使わないという条件ではマイクとスピーカーが別である限りハウリングからは逃げられない。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/minerva-image.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📰YVC-200を使ってみた感想" ></a> </div> %%[[📰YVC-200を使ってみた感想]]%% [[YVC-200]]を使うことでエコーの問題は解決しましたし、さすが[[YAMAHA]]製だけあって、どこに配置しても声が聴きとりにくくなることはありませんでした。また、音楽やBGMの音質も[[TT-SK018]]よりアップして個人的には満足していました。 しかし、それは長く続きませんでした。すぐに以下のような不満...デメリットが表面化しました。 - 定期的にノイズが混入する... 特にアプリの切り替わり時 - 一度発生すると、ケーブルの再接続が必要 - マイクの音質が籠りやすく、聞き取りにくいらしい ([[MPM1000U]]と比較して) クリティカルではありませんが、どちらも地味にストレスを感じる事象です。乗り掛かった舟なので、上位モデルの[[YVC-331]]も試してみることにしました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://sound-solution.yamaha.com/bundles/ezproducts/images/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">sound-solution.yamaha.com</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">YVC-331 特長</p> </div> <div class="link-card-description"> </div> </div> <img src="https://sound-solution.yamaha.com/var/site/storage/images/_aliases/size_medium/0/2/6/3/153620-1-jpn-JP/yvc-331_main.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://sound-solution.yamaha.com/products/uc/yvc-331/index"></a> </div> こちらもレポートを書いています。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📰YVC-331を使ってみた感想</p> </div> <div class="link-card-description"> YVC-331について。しばらく様子見。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/minerva-image.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📰YVC-331を使ってみた感想" ></a> </div> %%[[📰YVC-331を使ってみた感想]]%% [[YVC-200]]と比較して、マイクやスピーカーの音質問題は改善しました。特にスピーカーで相手の声が聴きとりやすくなったと思います。マイクは[[MPM1000U]]と比較すればハッキリと劣りますが、[[YVC-200]]よりは少しクリアになったと評価をいただきました。 ただ、アプリ切り替え時のノイズは改善しませんでした。また、結構本体がデカイのでデスクを圧迫してしまう感じがありました。見た目は[[YVC-200]]の方が好みでしたね。 ノイズの問題は残りつつも、それさえ解決してしまえば繋がっているうちは快適でした。3年近く試行錯誤してきたオーディオ環境を求める長旅もこれで終わりだな...。勤め先でのLTでもそのような題目でプレゼンし、自身も本気でそう思っていました。 まさか、それがこんなことになるとは。 ### 死神 [[Windows 11]] 私はアプリケーションや[[OS]]のバージョンアップには肯定的な人間です。仕事でもプライベートでも、そのような風習が望ましいとされる環境に身を置いているというのは勿論ありつつ、未来のため攻めの姿勢で何かをバージョンアップしていく姿勢を応援せずにはいられないという気持ちの方が強いかもしれません。 2023年の1月、そんな私は[[Windows 10]]を[[Windows 11]]にバージョンアップしました。きっかけはPCの故障というネガティブなものでしたが、[[Windows 11]]に以降した感触はかなり良好でした。特にUIや一律クオリティアップした絵文字が気に入っていました。 [[Windows 11]]が問題なのかは分かりません。ただ、結論だけ言えば、ノートパソコンをリプレイスして[[Windows 11]]を使い始めてからすぐに問題は起こりました。今までとはレベルが違います。クリティカルな問題です。 **『[[Google Meet]]や[[Slackハドル]]で通話を開始すると、数秒～数分以内にマイクが無効化される..!!』** 事象が発生したら、[[Google Meet]]や[[Slackハドル]]に再入出するしか対処方法はありません。最初は[[Krisp]]の問題だと思い、利用を停止したり解約したのですが、それでも問題はなおりませんでした。それで色々と問題の切り分けをしていくと、[[YVC-331]]のマイク機能を使っていることが原因だと気づきます。公式サイトなどを見ても事象報告や対応実績はなし...これは困った😇 仕方ないのでマイクだけ[[MPM1000U]]に戻しましたが、当然のようにエコーが再発します。ちょうどスタンディングデスクを購入した直後だったのもあり、マイクと一式をスタンディングデスクに移植し、[[YVC-331]]だけを通常のデスクに配置して、極力エコーが入り込まないようにする...といった試みも行いました。ですが無情にも[[Google Meet]]や[[Slackハドル]]にはエコーを拾ってしまう光景が...。 ### そして〇〇へ... 2023年4月。 半ば諦めていたところ、1つのツイートに関するやりとりが運命を引き寄せます。  ## なぜ耳掛けスピーカーなのか? 長い前置きが終わり、ここから本題に入ります。まずは、[[Oladanceウェアラブルステレオ]]の特徴でもある耳掛けスピーカー型をなぜ選んだのかという経緯についてです。 私が音声入力装置に求める性能は以下の通りです。 - 必須 - **エコーしない** - 接続が安定している - **相手の声が聴きとりにくくない** - 相手の声が途切れない - **1時間以上つけても心身に影響がない** - できれば - 実用的なシーンで音漏れがほぼしない - あまり気にしなくてもいい程度には電池のもちがいい - 無線形式 (接続が安定していれば) - 音がいい (音楽など) **エコーしない**観点から、スピーカーは論外です。スピーカーフォンも[[Windows 11]]の利用開始に伴い選択肢から外されました。一方、イヤホンやヘッドホンは **1時間以上つけても心身に影響がない** という要求を満たしません。これらは一見相反する要求です。 ただ...1つだけ解決策があると思っていました。スピーカーを耳元に近づけてしまえばいいのです。もし、耳掛けスピーカーのようなものがあって、それなりの音質なら、要求する性能をすべて満たすのではないかと。 実はスピーカーフォンを購入する直前、耳掛けスピーカーの可能性について調べたことがありました。ただ、その頃にはまだそのような製品は存在しなかったので諦めました。先の[[ツイート]]ではその旨を返信しましたが、**今も本当にそうなのか?** ということが気になり調べてみたのです。 ## そしてOladanceへ... 実は初めに目に入ったのは[[OpenComm]]を手掛けた[[Shokz]]製の新製品[[OpenFit]]でした。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://cdn.shopify.com/s/files/1/0271/5389/1376/files/4__1_32x32.png?v=1640761690" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">ShokzJP</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">OPENFIT</p> </div> <div class="link-card-description"> OpenFitは、「オープンイヤー」というコンセプトを継承したShokzの新・完全ワイヤレスイヤホンです。 </div> </div> <img src="https://cdn.shopify.com/s/files/1/0271/5389/1376/products/BK-1_530x530.webp?v=1680084392" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://jp.shokz.com/products/openfit"></a> </div> ただ、こちらの製品は2023年4月時点でクラウドファンディング中であり、販売予定は早くても6月中旬となっていたため見送りました。1日でも早くリモートミーティング環境を快適にしたかったのです。 そんなときに、ちょうど[[Oladanceウェアラブルステレオ]]を目にしました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://img.staticdj.com/cdd1a1aec8c65906252b2a92de2191e4.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">oladancedirectstore</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Oladanceウェアラブルステレオ</p> </div> <div class="link-card-description"> oladancedirectstore </div> </div> <img src="https://img.staticdj.com/d320e8bdfca12effecdb8b24b4e6cb05.png" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://www.oladance.jp/products/oladance%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA?spm=..collection_1a7db82b-6cdf-4cd6-b02b-6e282bbbda63.collection_1013_1.1&spm_prev=..index.header_1.1&variant=50dac649-65ea-463a-84db-77ea36466a5d"></a> </div> コンセプトがマッチしていたのは言うまでもありませんが、決め手となったのは以下2点です。 - [[5ちゃんねる]]も含め、レビューのほとんどが好意的だった - [[Twitter]]の公式アカウントに好感が持てた 特に[[5ちゃんねる]]のレビューには強く背中を押されました。[[5ちゃんねる]]のレビューは厳しめのイメージがありましたが、ここまで好意的なのはきっと製品のクオリティが高いに違いないのだろうな、と。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://mevius.5ch.net/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">mevius.5ch.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">【ながら聴き】耳を塞がないイヤホン総合</p> </div> <div class="link-card-description"> </div> </div> </div> <a href="https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/av/1654255192/16-n?v=pc"></a> </div> 大きな期待を込めて購入し、報告ツイート。  ## 大きな期待をさらに超えた [[Oladanceウェアラブルステレオ]]が到着しました。サイズ感はこんな感じです。 ~~全然分からんですって?~~ ![[2023-05-03-19-09-22.jpg|frame]] *[[Oladanceウェアラブルステレオ]]と[[タツヲ]]* 利用前の期待と利用後の実際を比較してみました。7項目中5項目が期待を超えました。かなり期待をしていたのにもかかわらず..!! | 項目 | 期待 | 実際 | | ------------------ | ------------------ | ---------------------------------- | | エコー | エコーしない | エコーしない | | 声の聴き取りやすさ | 聴き取りにくくない | 👍聴き取りやすい | | 接続安定性 | 概ね安定 | 概ね安定 | | 装着感 | 1時間以上問題なし | 👍4時間以上でも問題ない | | 音漏れ | 多少する | 👍よほど静かな場所でなければしない | | 電池の持ち | 5～6時間もつ | 👍1日もつ | | 音楽の音質 | 悪くない | 👍そこそこ良い | なお、[[Krisp]]は使用していません。 ### 装着感 一番重要なポイントですね。流石に装着することの違和感が0になるわけではありませんが、以下のように信じられない体験ができました。 - 装着していることに気づかずマスクを外して床にぶちまけてしまう - 室内のスピーカー([[YAS-108]])から音楽が流れていると思ったら[[Oladanceウェアラブルステレオ]]をつけていた 少し気になってた眼鏡やマスクとの同時装着も作業中は問題ありません。ただ、特にマスクと一緒につける場合、[[Oladanceウェアラブルステレオ]]もしくはマスクだけを取り外したい場合に注意する必要がありました。装着の順番に関係ないぶちまけてしまうことがありましたので...。 長時間の着用についても、初日は**12時間連続**で装着できたほどです。それだけ長い時間つけると、流石に少しは違和感が出るものの、不快に覚えるほどではなかったです。眼鏡と同じくらいであり、マスクを同じ時間つけている方が遥かに苦痛でした。 ### 音質 事前評判の通り、サイズからは想像つかないほど音質がいいです。 愛用していたイヤホン、[[BackBeat FIT グリーン]]は人の声が聴きとりにくく断念しましたが、[[Oladanceウェアラブルステレオ]]はとても自然な音質です。[[OpenComm]]や[[TT-SK018]]も聴き取りやすく、[[YAS-108]]に迫る勢いです。大抵の人であれば満足できると思います。 人の声以外に、当初そこまで期待していなかった音楽に対するクオリティにも驚かされました。 特に外で音楽をはじめて聴いたときは、今までのイヤホンでは聴こえなかった低音がズンズン響いてきて感動しました。5年以上使い続けており、買い替えることはなさそうだと思って使い続けてきた[[BackBeat FIT グリーン]]でしたが、購入後は音楽を聴くときも[[Oladanceウェアラブルステレオ]]を使うようになりました。 ### 音漏れ 物音がほぼない静かな部屋ではわずかに音漏れします。ですが、通常の利用シーンではほぼ問題ないでしょう。電車内の停車中や図書館の中といったシーンを除けば、耳に悪くないレベルの音量なら気にしなくて大丈夫だと思います。 個人的には[[テレワーク]]のミーティング用途で購入したため、エコーしない程度であれば音漏れはしても問題ないと思ってました...が、予想以上に音漏れしにくい構造となっていたため嬉しい誤算です。[[BackBeat FIT グリーン]]の代わりに[[Oladanceウェアラブルステレオ]]を使うようになったのは、この音漏れ耐性によるところも大きいでしょう。 ### 電池のもち 公称で16時間もつと言われているだけあり、10時間ほど付けっぱなしでも電池は切れませんでした。[[OpenFit]]も含む大抵のワイヤレスイヤホンが充電なしで1日利用するのが困難な中、充電なしで1日使えるというのは大きなメリットだと思います。 ### 接続安定性 唯一気になる点は接続安定性です。至近距離で無線イヤホンを利用している人が何人かいると、ブツブツ途切れることがある印象でした。ただ、家の環境では接続が途切れたことはありません。キーボードとトラックボール、マイクこそ有線で統一していますが、[[WiMAX]]や[[Bluetooth]]などの無線はいくつか張り巡らせているため、通常の環境なら問題ないと思います。 | 場所 | 接続安定性 | | -------------------- | ---------------------------- | | 家 | 良好 | | 会社 | 良好 | | カフェ | 良好 | | コワーキングスペース | 隣に座る人によっては途切れる | 贅沢を言うならば、周囲に無線環境つよつよ勢が来ても途切れなければ100点ですね😆 ### マイク マイクは[[MPM1000U]]を使う予定だったため、利用する気はありませんでしたが、せっかくなので試してみました。 予想通り、[[MPM1000U]]の方が圧倒的に性能が上です。[[Oladanceウェアラブルステレオ]]のマイクは声が籠ってしまい聴き取りにくい印象でした。それでも、スマホで通話するといった用途であればアリだと思いました。ノイズキャンセリングなどは搭載されてなさそうなので、周囲が賑やかな環境では厳しいかもしれませんが。 ### アプリ 本体は素晴らしいのですがアプリは若干気になる点がありました。まず、言語を選べずに、中国語で表示されるのが抵抗を感じます。イコライザーもいじってみましたが、素人には違いが分からず...。 そのままアンインストールしようかとも思いましたが、再生/停止を2タッチに変更するためだけにインストールしています。とはいえ、PCなどスマホ以外で使うときは、アプリの設定が有効にならないので恩恵を得られないのですが...。 ## まとめ 3年ほど試行錯誤を続けたオーディオに関する長旅に終止符を打った[[Oladanceウェアラブルステレオ]]について、これまでの遍歴とあわせて利用体験をレビューしました。 近々、[[OpenFit]]が発売されるのもあり、今のタイミングで[[Oladanceウェアラブルステレオ]]を購入するとなると迷いが生じるかもしれません。しかし、[[Oladanceウェアラブルステレオ]]にはすでに体験済の顧客による良レビューが多く、期待を裏切りにくい製品に仕上がっていると思います。また、事前情報を見る限り、以下の点では[[OpenFit]]より優れていると言えるでしょう。 - 電池のもち - [[OpenFit]]は7時間であり[[Oladanceウェアラブルステレオ]]は2倍以上もつ - [[OpenFit]]の28時間はケースを含む再生時間なので - スピーカーの音質 - [[Oladanceウェアラブルステレオ]]はスピーカーユニットの大きさに対する言及をしているが、[[OpenFit]]にはそれがない - 実物を聴き比べないと何とも言えないが... もし[[OpenFit]]を迷っている方で、私と同じような悩みをお持ちの方がいらっしゃるなら...、上記2項目およびこの記事が貴方の背中を押すことになれば幸いでございます。