[[📒Articles]] > [[📒2022 Articles]] ![[2022-10-26.jpg|cover-picture]] 私が愛用している[[PKM]]アプリケーション、[[Obsidian]]のv1.0が先日リリースされました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://obsidian.md/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">obsidian.md</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Obsidian 1.0 - Obsidian</p> </div> <div class="link-card-description"> Obsidian: A knowledge base that works on local Markdown files. </div> </div> <img src="https://obsidian.md/images/banner.png" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://obsidian.md/1.0"></a> </div> もともと次のリリースはv0.16.0であるとされており、その[[Insider builds]]を使っていたので、いきなりv1.0になったのは驚きでした。たしかに、[[Obsidian]]にしては珍しく、1ヶ月以上も更新がなかったので気にはなっていましたが、まさかそうくるとは...。 というわけで、今回の記事では[[Obsidian]]v1.0の変更点おさらいと、私が[[Obsidian]]を使い始めてから、v1.0に至るまでの[[Obsidian]]の歩みを振り返ってみたいと思います。 私の[[Obsidian]]利用方法や[[📒Obsidianプラグイン開発]]の話はしません。そちらに興味がある方は、以下の記事から気になるものをご覧ください。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📒Obsidianについて書いたArticle一覧 - Minerva</p> </div> <div class="link-card-description"> Minervaのブログコンテンツ、📒ArticlesからObsidianに関連するものを新しい順にピックアップしてみました。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/minerva-image.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📒Obsidianについて書いたArticle一覧" ></a> </div> ## [[Obsidian]] v1.0の主な変更点 公式のリリースノートをベースに重要なポイントをピックアップしていきます。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://forum.obsidian.md/uploads/default/optimized/1X/bf119bd48f748f4fd2d65f2d1bb05d3c806883b5_2_32x32.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">Obsidian Forum</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Obsidian Release v1.0.0</p> </div> <div class="link-card-description"> Before you dive in We’ve made some big changes both visually and under the hood for this release. I... </div> </div> <img src="https://forum.obsidian.md/uploads/default/original/1X/bf119bd48f748f4fd2d65f2d1bb05d3c806883b5.png" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://forum.obsidian.md/t/obsidian-release-v1-0-0/44873"></a> </div> ### タブ v1.0で最もインパクトの大きい変更はタブ機能でしょう。今まではウィンドウと[[ペイン (Obsidian)|ペイン]]、2つの概念しかありませんでしたが、それにタブが追加されました。 ![[Pasted image 20221026111400.png|frame]] 今まで[[ペイン (Obsidian)|ペイン]]に慣れていたユーザーは戸惑うと思いますが、慣れると便利です。私は左右分割の[[ペイン (Obsidian)|ペイン]]を使わず、タブだけで運用するようになりました。 ### [[Tab Stacks]] タブをスタック形式で表示する機能です。[[Sliding Panes (Andy Matuschak Mode)]]をご存じの方は、それがパワーアップして[[Obsidian]]のコア機能になった...という理解で問題ありません。 ![[Pasted image 20221026112136.png|iframe]] 通常のタブは1つのペインに1つのファイルしか中身を表示できません。[[Tab Stacks]]を使うと、複数のファイルを可読性を保ったまま表示できます。 私は常に[[Tab Stacks]]を有効にしており、新しいペインを開いたら、`Toggle stacked tabs`コマンドを使って切り替えています。 ### デザイン変更 [[Obsidian]]のベースデザインが[[Minimal]]をベースにしたテーマに変更されました。全体的にフォントサイズが小さくなり、コンパクトなデザインに変更されています。[[CSS]]を自分で設定している方はそれなりの修正が必要になります。 また、タイトルがファイルの上部に表示されるようになりました。そのままインライン編集も可能です。 ![[Pasted image 20221026112959.png|frame]] その上には、[[Vault]]ルートからの相対パスがパンくずリストで表示されています。こちらもインライン編集可能です。 ## [[Obsidian]]との出会いからv1.0までの歩み 今までの[[📒Articles]]と重複する部分もありますが、[[Obsidian]]との出会いからv1.0までの歩みを、重要なポイントのみピックアップして振り返っていきたいと思います。 ### 出会い [[Obsidian]]との出会いは約2年前、2020年の12月末でした。当初は[[Markdown]]管理のためだけにツールを使うことへ懐疑的でしたが、友人がたまたま試していたのを見て背中を押されたのは僥倖でした。人生の転換期とは、常にこんなものな気がしています。 この頃の[[Obsidian]]はバージョン0.10でした。 ### [[Minerva]]誕生 [[Minerva]]の誕生は2021年の1月中旬過ぎです。実は[[Obsidian]]を使い始めてから1ヶ月も経っていません。その短期間で、常に[[Obsidian]]のポテンシャルを感じていたということです。そのときはタブ機能はおろか、[[Live Preview]]機能もなく、プラグインも今ほど整備されていませんでした。もちろん、私が開発している[[🦉Various Complements]]や[[🦉Another Quick Switcher]]は誕生すらしていません。 [[Minerva]]は[[Obsidian Publish]]を使っていますので、[[Obsidian Publish]]を使い始めたのもこのタイミングです。 ### プラグイン開発デビュー 翌月の2021年2月上旬、はじめて[[Obsidianプラグイン]]を開発して公開しました。それが[[🦉Various Complements]]です。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://github.githubassets.com/favicons/favicon.svg" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">GitHub</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">GitHub - tadashi-aikawa/obsidian-various-complements-plugin: This plugin for Obsidian enables you complete words like the auto-completion of IDE.</p> </div> <div class="link-card-description"> This plugin for Obsidian enables you complete words like the auto-completion of IDE. - GitHub - tada... </div> </div> <img src="https://opengraph.githubassets.com/a7e08d547877edeb5836e9a93b4511e42a5a165769d39c610b1597d9525fc8cf/tadashi-aikawa/obsidian-various-complements-plugin" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://github.com/tadashi-aikawa/obsidian-various-complements-plugin"></a> </div> [[Obsidian]]のプラグイン開発に必要な情報も整備されていなかったので、`d.ts`ファイルを見ながら雰囲気で何とかするような感じでした。オートコンプリートという性質上、各言語の特徴を考慮して実装しなくてはいけないのも大変でしたね。英語と日本語はともかく、アラビア語と中国語(しばらくしてから追加)は苦労しました。 今でこそ[[🦉Various Complements]]だけで150以上のIssueが作成されていますが、当時はIssueを作成してもらった経験がほぼ皆無だったので、[[OSS]]開発者として一皮むけるためのスタートラインだったと思っています。 ### [[Obsidian Mobile]]の利用開始 2021年5月に[[Obsidian Mobile]]のクローズドベータが公開されたので、[[Catalyst lisence]]を取得して使い始めました。それにあわせて[[Discord]]も使い始めました。今では[[Twitter]]や[[Slack]]と同じように、少し時間ができたときに見ていますが、英語がメインのチャットはこのときが初めてでした。必要に迫られて英語を読み書きする機会を与えてくれたという意味でも、[[Obsidian]]は非常に大きな存在だったと思っています。 ### [[Obsidian Sync]]の利用開始 2021年5月下旬、[[Obsidian Sync]]を正式に利用開始しました。同期にはいくつかの選択肢がありますが、どの方法にもメリットとデメリットが存在します。[[Obsidian Sync]]のデメリットはなんといっても金額面でしょう。年間払いでも$8/月、円安が続く今だと1200円/月もの価値があるかは疑問かと思います。 幸い、初期の頃に利用開始した私の場合は、月$4/月まで割引されています。それでも600円/月、それなりのサブスクリプションが購入可能な金額です。ただ、[[Obsidian]]というツール/サービスを今後もよくしていってほしい...という願いを込めて、必要な支払いであると思っています。収入なくして良い開発が続けられるわけはありませんからね。同じ業界人として。 ### [[🦉Another Quick Switcher]]の開発開始 少し時は飛んで2021年10月、3つ目の[[Obsidianプラグイン]]として[[🦉Another Quick Switcher]]の開発を始めました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://github.githubassets.com/favicons/favicon.svg" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">GitHub</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">GitHub - tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher: This is an Obsidian plugin which is another choice of Quick switcher.</p> </div> <div class="link-card-description"> This is an Obsidian plugin which is another choice of Quick switcher. - GitHub - tadashi-aikawa/obsi... </div> </div> <img src="https://opengraph.githubassets.com/3c166bbec2ddf060f56e135181195e3f2552a1000dbd168eccecff18699a1c7c/tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://github.com/tadashi-aikawa/obsidian-another-quick-switcher"></a> </div> [[🦉Another Quick Switcher]]は[[🦉Various Complements]]と並んで、私の代表する[[Obsidianプラグイン]]です。 ### [[🦉Various Complements]]の開発再開 諸事情で開発休止していた[[🦉Various Complements]]の開発を再開したのが2021年11月中頃です。この頃はまだv1.0もリリースしてなく、★も5つほど、[[🦉Another Quick Switcher]]に比べて知名度も低かったのですが、その後巻き返して今では最もダウンロードされている私が開発した[[Obsidianプラグイン]]になっています。 ### [[Live Preview]]対応 2021年12月上旬、[[Obsidian]]に大きな変更が入りました。いわゆる[[WYSIWYG]]対応です。 私は[[Markdown]]を[[Vim]]で編集しているため[[WYSIWYG]]の導入に懐疑的でした。今まで使ってきた[[WYSIWYG]]対応のエディタ/ツールで[[Vim]]の操作を取り入れれたツールはなく、そのイメージも湧かなかったからです。 しかし、今では違います。[[Obsidian]]における[[WYSIWYG]]と[[Vim]]の親和性は、最初にして最後ではないかと思われるほどの秀逸なデキです。『自分は[[Vimmer]]だから[[Live Preview]]は使いたくない』と思ってずっと無効にしている方、騙されたと思って是非使ってみてください。すぐにそれは自分の先入観による呪縛であったことに気づかされるはずです。 ...まあ、[[Vim]]モードの[[WYSIWYG]]は他の設定下よりも不具合は踏みやすいです。特にバージョンアップされたとき、それは顕著ですが、[[Obsidian]]へのContributionという意味も含めてチャレンジする価値はあると思いますよ。 ### [[Callout]]対応 2022年3月、[[Callout]]と呼ばれる機能が追加されました。注釈とかによく使われるやつです。 > [!info] > こういうやつです 以前も[[Obsidian Admonition]]プラグインで実現できましたが、それがコア機能に取り込まれました。一番嬉しかったのは、そのまま[[Obsidian Publish]]でも使えることですね。[[Obsidian Publishとの互換性を最優先]]にしている私としては願ったりかなったりでした。 ### [[Obsidian]]が日本でも話題に 2022年5月、[[👤kyon_mm]]さんが[[connpass]]で企画された『Obsidian使っているんでちょっと話します』がバズって一部界隈で[[Obsidian]]が話題になっていました。特に[[👤ぷーおん]]さんが執筆されていた以下の記事は一躍バズってましたね。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://pouhon.net/wp-content/uploads/2020/12/favicon000-150x150.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">Output 0.1</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Obsidianは最高のマークダウン『メモ』アプリである</p> </div> <div class="link-card-description"> 僕は今までマークダウンエディタを資料作成ツールとして使ってきました。見出しやリスト、表を簡単に記述でき、それをCSSで整形して表示できるマークダウン記法は、ブログの下書きや業務で使うPDFなど、「他人... </div> </div> <img src="https://pouhon.net/wp-content/uploads/2020/10/obsidian_logo.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://pouhon.net/obsidian-introduction/5666/"></a> </div> ### [[Vimmer]]の方向けに書いた[[Obsidian]]の記事が50いいね [[👤kyon_mm]]さんのイベントにあわせて、力を入れて書いた以下の記事が沢山のいいねをいただけました。[[👤kyon_mm]]さんにリツイートしていただいたのが大きかったですが、頑張った甲斐があって嬉しかったです。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">📘VimmerエンジニアのObsidian利用方法 ～1年半使ってみて～ - Minerva</p> </div> <div class="link-card-description"> 私が普段どのようにObsidianを使っているかを記事にしてみました。 </div> </div> <img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/minerva-image.webp" class="link-card-image" /> </div> <a class="internal-link" data-href="📘VimmerエンジニアのObsidian利用方法 ～1年半使ってみて～" ></a> </div> ### マルチウィンドウ対応 2022年6月中旬、v1.0前最後のメジャーバージョンアップで[[Obsidian]]がマルチウィンドウ対応しました。[[Electron]]アプリケーションでマルチウィンドウ対応することの難しさは、同じく仕事で[[Electron]]アプリケーションを開発している身としては痛いほど分かっているので、この対応は衝撃でした。 ただ、[[Vim]]モードとマルチウィンドウの相性は今一つであり、操作を続けていると明らかに動作がおかしくなる不具合がいくつかありました。その一部はv1.0でも残っていると思います。そこは今後のアップデートに期待ですね。再現手順の確立が難しいので、そこは協力していきたいと思っています。 なお、公式リリースは2022年7月中旬となっています。 ### [[📚Obsidianでつなげる情報管理術]]の発売 2022年7月上旬、[[👤ぷーおん]]さんの執筆デビュー作、[[📚Obsidianでつなげる情報管理術]]が発売されました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://www.amazon.co.jp/favicon.ico" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">www.amazon.co.jp</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Obsidianでつなげる情報管理術 | Pouhon | 工学 | Kindleストア | Amazon</p> </div> <div class="link-card-description"> AmazonでPouhonのObsidianでつなげる情報管理術。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な... </div> </div> <img src="https://m.media-amazon.com/images/I/41+mHAXGBZL._SY346_.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://www.amazon.co.jp/Obsidian%E3%81%A7%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%8B%E6%83%85%E5%A0%B1%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%A1%93-Pouhon-ebook/dp/B0B4K499F4"></a> </div> 私としては[[Obsidian]]や[[PKM]]の初心者～中級者にオススメできる本です。上級者の方でもところどころ学びがあり楽しく読めます。2022-10-26時点でAmazonレビュー50件、★4.2と購入者からも高く評価されています。 ### Obsidian v0.16の[[Insider builds]] [[Obsidian]] v1.0の原型となるv0.16が[[Insider builds]]として提供されたのは、2ヶ月ほど前の8月中旬でした。このときはまさかこれがv1.0になるとは夢にも思っていませんでした。 テーマが一新され、タブ機能が追加されたこともあり、プラグインやテーマで破壊的変更が多数発生して、一時は[[Discord]]が炎上していたこともありました。v0.15のマルチウィンドウ対応に引き続きだったことも要因かもしれません。下位互換を気にしすぎるとツールの成長を阻害しますが、切り捨てすぎるとユーザー離れや炎上を引き起こすので難しいなと改めて思いました。リアルタイムで状況を観測できた貴重な経験だったなと。 ### [[🦉Old Note Admonitor]]の公開 [[コミュニティプラグイン]]には登録されていませんが、[[BRAT]]でインストールできるよう新しいプラグインを公開しました。2022年9月中旬のことです。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://github.githubassets.com/favicons/favicon.svg" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">GitHub</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">GitHub - tadashi-aikawa/obsidian-old-note-admonitor</p> </div> <div class="link-card-description"> Contribute to tadashi-aikawa/obsidian-old-note-admonitor development by creating an account on GitHu... </div> </div> <img src="https://opengraph.githubassets.com/4091442a5c1713ffc4f6ad4dce9f0fa03f657ec36b69bc99128f577bd1653a62/tadashi-aikawa/obsidian-old-note-admonitor" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://github.com/tadashi-aikawa/obsidian-old-note-admonitor"></a> </div> 最近更新のないノートに警告を表示するプラグインです。 ### [[👤ぷーおん]]さんとの対談記事 ここ最近の活動を通して親交の深まった[[👤ぷーおん]]さんに、私が開発した[[Obsidianプラグイン]]の対談記事を書いていただきました。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://pouhon.net/wp-content/uploads/2020/12/favicon000-150x150.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">Output 0.1</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">[Obsidian] Various Complementsに迫る！ (対談企画01)</p> </div> <div class="link-card-description"> あなたがもしVisual Studio Codeなどのテキストエディタを使ってソースコードを書くのなら、「スニペット」や「オートコンプリート」と呼ばれる機能は必須である。入力された最初の数文字から、利... </div> </div> <img src="https://pouhon.net/wp-content/uploads/2020/10/obsidian_logo.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://pouhon.net/obsidian-various_complements/7515/"></a> </div> <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://pouhon.net/wp-content/uploads/2020/12/favicon000-150x150.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">Output 0.1</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">[Obsidian] Another Quick Switcherに迫る！ (対談企画04)</p> </div> <div class="link-card-description"> Obsidianに「クイックスイッチャー」という機能があることをご存知だろうか？最近開いたノートをもう一度開きたければ、Ctrl/⌘ + O を押してみるといい。クイックスイッチャーはいとも簡単に、そ... </div> </div> <img src="https://pouhon.net/wp-content/uploads/2020/10/obsidian_logo.jpg" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://pouhon.net/obsidian-aqs/7472/"></a> </div> いずれのプラグインも公式ドキュメントは英語で書いています。というのも英語と日本語を併記してメンテナンスすることはとても大変であり、大多数のユーザーは非日本語利用者だと思っているからです。 しかし、今回の記事は当然日本語です。しかも公式ドキュメントよりも丁寧に分かりやすく説明いただいてますので、[[Obsidian]]かつ日本語利用者向けには最適の記事になっていると思います。 > [!hint] 日本語ドキュメントについて > 開発が安定してほぼ機能追加を行わなくなったときは、日本語版のドキュメントも併せて作成するかもしれません。 ### [[Obsidian]] v1.0リリース そして10月中旬、[[Obsidian]]のv1.0が遂にリリースされたわけです。v0.16からバージョンを変えて。 ## [[Obsidian]]設立者へのインタビュー記事 この記事をまとめる前に1つ紹介しておきたいインタビュー記事があることを思い出しました。[[Obsidian]]を共同設立した1人、[[👤Erica]]氏に対するものです。 <div class="link-card"> <div class="link-card-header"> <img src="https://nesslabs.com/wp-content/uploads/2018/09/cropped-favicon-ness-32x32.png" class="link-card-site-icon"/> <span class="link-card-site-name">Ness Labs</span> </div> <div class="link-card-body"> <div class="link-card-content"> <div> <p class="link-card-title">Exploring the power of note-making with the co-founder of Obsidian</p> </div> <div class="link-card-description"> In this interview, we talked about the power of customizing your note-taking environment, note-takin... </div> </div> <img src="https://nesslabs.com/wp-content/uploads/2021/08/obsidian-featured-tool-banner.png" class="link-card-image" /> </div> <a href="https://nesslabs.com/obsidian-featured-tool"></a> </div> 次期はモバイルアプリが提供された直後のように思えます。本文の一部を引用して少し紹介します。(和訳ではなく、引用文に対する私のコメントです) > During quarantine in 2020, we got really bored and finally started working on it. I made a list of boxes that must be checked by my holy grail note-taking app. That list gradually became Obsidian as it is today. この`quarantine`はおそらく新型コロナウィルスの隔離期間のことでしょう。言い換えれば、新型コロナウィルスが流行しなかった世界線では、[[Obsidian]]は誕生しなかったのかもしれません。なんと皮肉なことでしょうか...。 > It was very much an experiment when we started. Like I said before, I still can’t believe there are people out there as crazy as me who have been thinking about the same thing for a decade. But I did get a little bit of confidence by seeing many personal note-taking and knowledge management posts regularly pop up on Hacker News, a social news site for programmers and entrepreneurs. [[👤Erica]]氏は10年以上も理想のナレッジベースアプリがないことにモヤモヤしていたようです。私も2012年からずっと感じていたのでほぼ同期間です。私も堂々とcrazy peopleの仲間入りと言えそうです。このあたりから、本インタビュー記事に対する親近感がグッと湧きました。 > From a decade of trying various note-taking apps, I saw that I’m always dissatisfied with each of them. It’s usually in the details, the kind of thing that you think wouldn’t be a deal-breaker, but you keep thinking to yourself “aww, I wish this feature worked like that instead.” どのアプリにも、気に入らない挙動が必ず存在するとのこと。人はそれぞれが多からず少なからず異なる思想を持っているので当然だと思います。それは永遠に解決できない問題でしょう。 > So when envisioning Obsidian, I inevitably thought about this problem. The extensibility of code editors inspired us — if I don’t like how Visual Studio Code looks or works, I can customize almost every aspect of it. Why can’t we do this to notes? [[VSCode]]のようなコードエディタでは、気に入らないものを設定などでカスタマイズできるのに、メモツールでできないのはなぜか?という問いかけ。 > The idea of a plugin system was born. Not a hacky afterthought, but one that’s built into Obsidian from day one. In fact, most of the native features exist as plugins as well. We were testing our plugin system with the core features, and it gives the nice bonus to be able to turn them off if you don’t need them. 私はこの考えから、[[VSCode]]や[[JetBrains IDE]]にて、[[PKM]]に最適化した環境を構築しようとしてそれを2019年頃に実現しましたが、[[👤Erica]]氏はそのカスタマイズ性込みで[[Obsidian]]の開発を始めたとのこと。『[[Obsidianプラグイン]]はなんでもアリでやばい』というのは周知の事実であり、一部の人はその拡張性の高さに疑問を呈していますが、このような思想をベースに作られたのが[[Obsidianプラグイン]]システムであるとすれば納得ですね。 > We have been pretty clear on what we want Obsidian to become in the future, and it hasn’t changed one bit: Obsidian is the IDE for thought. It’s a functional, extensible front-end for notes that you have total control over. 私は[[Obsidian]]のことをたびたび『[[Markdown]]を用いた[[PKM]]用の[[IDE]]』と表現していますが、[[👤Erica]]氏の方からも[[IDE]]という言葉が出ています。違いがあるとすれば『思考の[[IDE]]』という表現が使われていることです。これは[[LYT]]の概念に近いですね。日本語の書籍ですと[[📚アトミック・シンキング]]がでしょうか。 ## 終わりに 近年、[[PKM]]や[[デジタルガーデン]]の世界は急速な発展を遂げているように思えます。今までは[[Evernote]]一強だった中、[[Scrapbox]]や[[Notion]]、[[Roam Research]]といったサービスが脚光を浴びてきました。[[Obsidian]]もそんな中誕生したものの1つでしょう。最近では[[Logseq]]や[[RemNote]]などもあります。 それらは時代の流れで誕生した1つのアプリケーションやサービスにすぎないのかもしれません。ただ、私にとっての[[Obsidian]]は違います。これは私が長年求めていた[[PKM]]や[[デジタルガーデン]]を実現するための究極系だと思っています。少なくとも、この2年間はずっとそのように感じています。[[Obsidian]]だからできることはもちろんのこと、できないこと...言い換えれば敢えてやらないことも含めて。 [[Obsidian]]の思想が変わらない限り、v1.0がリリースされた後も私は[[Obsidian]]を使用し、そして応援し続けるでしょう。それがいつになるかは分かりませんが、次のパラダイムシフトが発生するその時まで。