[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No40. 🥉 ---- パソコンの性能が極端に悪いと、ファイルを開いたりツールを操作するのに何秒も待たされることが少なくないだろう。 たとえば、ある操作をするのに`3秒`かかり、2万円でスペックアップすると`0.5秒`になるケースを想像してほしい。この操作は1日のうち作業の合間に30回ほど発生するものとする。 1日あたりの損失は75秒だが、年間では7.6時間になる。1時間の価値が2631円を上回るならスペックアップした方がいいだろうと考える。==しかし、この考え方は大事な前提を無視しているのだ。== ## その2.5秒について何を知っているというのだ この2.5秒間のロスが、起床後に連続して30回して起こるものなら問題はない。起床後に1分ちょっとガマンするだけで、あとは平穏な1日を過ごせる。問題は、この2.5秒のロスが==要所要所で30回断続的に発生する==ことだ。 たとえとしてマラソンの話をしよう。時間は1時間だが、必ず5分間は走らない時間が発生するものとする。具体的には、赤信号による停止といったシチュエーションだ。さて、以下2つのシチュエーションではどちらのタイムが上回るだろうか。 - 始めの5分間何もせず、残りの55分間を走り続ける - 5分強走ったら30秒停止を10回繰り返す 恐らくほとんどの人は前者の方が成績も良くなるはずだ。 - 急停止は身体に負荷をかけるためスローダウンするためタイムが落ちる - 停止後に走り始めるためエネルギー消費量が大きくタイムも落ちる - 30秒停止しても体力回復はほとんど見込めない 先ほど失われた`2.5秒`はこれと同じなのだ。本人は意識しないかもしれないが、間違いなく脳には負荷がかかっている。しかも、操作中にこれが発生すると予期せぬ結果になることもあり、リカバリーコストもかかる。さらに、**次からはそれを恐れて、==状況を確認しながら==作業をすることになり**、ますます脳は疲弊する。やがてはストレスに繋がり精神も蝕む。 ## 思考の速度への冒涜 私は[[思考の速度でパソコンを使う技術]]を追い求めている。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://www.furomuda.com/icon/favicon" /> <span class="link-card-v2-site-name">分裂勘違い君劇場 by ふろむだ</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> 思考の速度でパソコンを使う技術 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ </div> <div class="link-card-v2-content"> 剣道の達人は剣が身体の一部になっています。 まるで、剣の先にまで神経が生えているように、剣で感じ、剣を操ります。 もはや、道具を使っているという意識はなく、剣も含めて身体意識が形成されているのです。 同じように、一流のレーサ ... </div> <img class="link-card-v2-image" src="https://cdn.image.st-hatena.com/image/scale/4864a278c2d4b23529d42b34158f1d926782f168/backend=imagemagick;version=1;width=1300/http%3A%2F%2Ffromdusktildawn.sub.jp%2Fbodify%2Fmove_combi_system.png" /> <a href="https://www.furomuda.com/entry/20070212/1171244226"></a> </div> 先のような環境で作業をすることは、思い通りにすぐ動かない身体で作業をするのと大差がない。少しの投資でそれを回避できる環境にあるなら、迷わず決断したいものである。