[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No26. 🥉 --- 以前に[[📗頻繁に使う遠いキーの位置を近づける]]意義をお話したことがある。この話はそれに近いものだ。 ## 1年にキーボードを何回叩いているか? 1日にキーボードのキーを何回叩いているか.. 仕事やプライベートの過ごし方によりその数は様々だろう。ためしにWeb系エンジニアである私のケースを考えると、==1年あたり250万回はキーボードを叩いている==と考えられる。これはあくまで概算だ。 - 1秒間の平均打鍵回数について - タイピングソフトで測定すると7強 - 合間の時間を混ぜたとしても、仕事中は1秒に1回打っているはず - 1日の平均打鍵回数について - 1秒に1回 - 1分に60回 - 1時間に3600回 - 8時間で28800回 - 1週間の平均打鍵回数について - 28800 * 7 ≈ 20万回強 - 土日は休みだが以下を丸めるため計算に含めている - 平日の残業時間 - 休日の個人的にPCを弄っている時間 - 1年間の平均打鍵回数 - 20万強 * 12 ≈ 250万回 ## キーボードに投資すべき理由 良いキーボードには以下の特徴がある。 ### 押し心地がいい 良いキーボードは押し心地がいい。押し心地がいいと以下のメリットがある。 - 長時間タイプしても疲れにくい - タイピングという作業自体のテンションが上がる これは心身に対する効果であり、良いキーボードを使うことは健康を維持する秘訣でもあるのだ。 ### 壊れにくい 良いキーボードは耐久性が高い。高級キーボードで有名な[[HHKB]]の耐久性は[販売元の公式ページ]で以下のように説明されている。 > チャタリングがなく3000万回以上のキー寿命を実現する抜群の耐久性。 なんと **3000万回以上** のキー入力に耐えられるのだ! 1年間で250万回なら10年以上使えることになる。 [販売元の公式ページ]: https://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/hhkbpro2/feature.html ## 高級キーボードは本当に高いのか? 良いキーボードを探すと必然的に高級キーボードに行き着く。しかし、その価格帯は15000円~35000円程度であり、普段PCの付属キーボードを使っていたり、2000円~3000円のキーボードを使っている身からすれば衝撃的だ。金持ちの道楽にしか見えないだろう。 しかし、本当に高級キーボードは高いのだろうか? 安価なキーボードは1~2年で特定のキーが効かなくなることが多く、快適さを求めるなら都度買い換える必要がある。==2年に1回3000円のキーボードを買い換えていたら、10年動くキーボードに15000円出すのとあまり変わらない==のではないか。 さらに高級キーボードは壊れにくいだけではない。**タイピングが心地よいのだ**。 ## オススメの高級キーボード 私のオススメするキーボードを2つ紹介する。 ### [[REALFORCE]] 一般ユーザーにオススメしたい高級キーボードのブランドだ。[[静電容量無接点方式]]を採用しており、小指で押下するキー(`a`など)はほとんど力を入れずに入力できるなど指にも優しい。テンキーあり/テンキーなし、どちらのレイアウトにも対応されており、初心者から上級者まで扱いやすいモデルだ。 ![REALFORCE](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51UxP7UdXuL._AC_SL1024_.jpg) ### [[HHKB|Happy Hacking Keyboard]] 通称[[HHKB]]と呼ばれる高級キーボードブランド。私が仕事/プライベート共に使っているのもこのブランドであり、[[HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨]]というモデルだ。 [[REALFORCE]]と同じく[[静電容量無接点方式]]を採用しているが、比重は45gで統一されている。最大の特徴は必要最小限までそぎ落とされたキーの数だ。 ![HHKB](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61OJVz7IllL._AC_SL1280_.jpg) このキーボードをデフォルトの状態で使うことはあまりオススメしない。同時押しを多用することになり腱鞘炎になりやすいからだ。具体的には[[AutoHotkey]]のようなキーハックツールを使うべきだが、その話は長くなるため別の機会とさせてほしい。 ## 迷っているならすぐに買おう 高級キーボードの購入を迷っている方、資金があるならすぐにでも買って試してほしい。試し打ちできる店舗もあるが、パソコンを前にして実際に使うまでその違いには気づけないと思う。 > アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。 いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。 [東京大学 和田英一 名誉教授の談話] [[HHKB]]の生みの親、和田英一先生の名言[^1]をもって文末とさせていただこう。 [^1]: https://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/dr_wada.html