[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No63. 🥉 ---- 人からアドバイスを受けるとき、『この人、自分のことは棚に上げて..よく言うもんだ..』と思ったことは誰しも一度はあるのではないだろうか。敢えて言おう、それでいいと！！ ## 棚に上げないことのメリット では自分のことを棚に上げないとどういうメリットがあるか考えてみた。 - 相手から『自分のことは棚に上げて..』と思われなく済む - 相手に安心感を与える 1つ目は直球で言うと、相手に嫌われなくてすむということだ。できるだけ角を立てずに過ごしたいと思う人には大きなメリットだろう。 2つ目は相手が自己嫌悪しやすい人の場合に有効かもしれない。『自分は皆できていることができない.. なんてダメなんだ』と思わず、『〇〇さんもできていないからまあしょうがないか』という風にダメージが和らぐ。 しかし、これらは本当に組織にとってのメリットなのだろうか? ## 棚に上げないことのデメリット 私は以下の点で、==自分のことを棚に上げないのはリスク==だと考えている。 - 自分ができていないことを相手に言いにくくなる - 一部の人には『随分嫌われたくないような物言いするんだな..』と思われる可能性がある - 悪い意味で相手に安心感を与えるため、今後のアクションに繋がらないことがある 一言で言うと、**皆でぬるま湯に浸かってしまう**のだ。話をしたという実績がある分、罪悪感も薄れる。 ## 棚に上げることのメリット [[📗自分のことは棚に上げる]]という言葉は、一般的にネガティブなイメージで使われることが多いと感じる。だが、**これには本人にとって大きなメリットがある**と私は考える。それは、==相手に言ったことを自分もやらざる得ない環境が強制的にできる==ことだ。 たとえばこうだ。[^1] ``` Aさん『Bさんはいつも出勤ギリギリだよね。10分前には会社についてゆとりを持って仕事した方がいいよ』 Bさん『はい。明日から気をつけてみます。』 Aさん oo( 私も3分前出勤とかしてるから、明日からは15分前に来るようにしよう... ) ``` こう言ったからにはAさんはギリギリ出勤しにくくなる。先に出勤しているBさんに『アイツ、昨日あんなこと言っておいて自分はできていないじゃないか。ダメだな..』と思われたくないからだ。 一方、自分を棚に上げないとこうなる。 ``` Aさん『Bさんはいつも出勤ギリギリだよね。10分前には会社についてゆとりを持って仕事した方がいいよ』 Bさん『はい。明日から気をつけてみます。』 Aさん『とはいえ朝は眠いから仕方ないよね。正直、私も3分前とかによく出勤するから(苦笑)』 Bさん oo( じゃああまり気にしなくていいかな... ) ``` 結果は..というと**伝えたという事実以外**何も変わらないだろう。 ただ、**共感すること**は大事なのでそこはバランスが必要だ。以下のような発言ならニュアンスも変わってくるだろう。 ``` Aさん『朝は眠いから大変だよね。窓の近くで寝ると明るさで無理なく起きられるようになるかもね。』 ``` ``` Aさん『私も昔は1分前出勤とかしてたし慣れるまで大変だと思うけど.. 1ヶ月くらいしたら慣れてくるから少しずつアクションしてみて。』 ``` [^1]: 筆者は10分前出勤を推奨しているわけではない. モノの例え.