[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No31. 🥉 ---- 仕事に限らず他者と一緒に何かをやる機会があるだろう。そのような機会で、私が最も大切にしていることが **『==素早く==、分からないと伝えること』** だ。 ## 分からないを伝えそびれるとどうなるか コミュニケーションにはどのような場合でも必ず前提となる知識が存在する。たとえば仕事中に以下のような指示を出されたとしよう。 > 『Windowsのアップデートを今日中にやっといて』 ここでの前提知識は **Windowsアップデートの意味とやり方を知っていること** だ。普段から[[Windows]]を使っている人にとっては半ば常識だが、そうでない人は恐らくやり方が分からないだろう。 そんなときに『Windowsアップデートのやり方が分からないです。どうやるんですか?』と聞きかえせば、すぐにやり方を共有してもらえるはずだ。一方で **(分からないけど..あとで調べればいいか..)** とその場を納めてしまった場合、以下のリスクが生じる。 - 誤った手順により[[Windows]]アップデートが失敗する - 調査に時間がかかり本来やるべきことができなくなる - **『[[Windows]]アップデートは説明不要でも伝わる概念である』と伝えた人が誤った認識を持ってしまう** これはお互い嬉しくない。そして3つ目の理由から今後不幸になる人はもっと増えるはずだ。 ## 素早く分からないと伝えられない理由 もちろん、『分からない』と言わないことには理由があるだろう。よく聞くのは以下2点だ。 - 『こんなことも知らないのか?』と相手に思われてしまう (他者からの評価ダウンリスク) - 今相手の時間を使うことに遠慮してしまう (他者への配慮) ### 他者からの評価ダウンリスク 個人的な意見だが、『分からない』と言われて相手に対する評価を下げたことは一度もない。むしろ、分からないことを伝えず、追い込まれた窮地になって初めて共有される方が辛い。**常に『この人は本当に理解しているのだろうか?』と気にしながら** 話を進めなければいけないからだ。 中には『分からない』を伝えたら、見下したりマウントをとってくる人がいるだろう。そんな人とは関わらないことをオススメする。貴方の貴重な人生の時間が無駄になるだけだ。本当の強者は喜んで教えてくれるはずだから。 ### 今相手の時間を使うことに遠慮してしまう これも主観だと思っている。たしかに短時間のMTG中なら、話が逸れてしまうのを恐れるのも無理はない。しかし、**その場で伝えないと、==その後の時間ほぼ全てが無駄==になってしまう。貴方はその先を理解できないからだ。** 本当に相手のことを考えているのなら、1秒でも早く『分からない』と伝えてみよう。 ## 例外があるとしたら.. 唯一の例外は試験のときだ。試験で正直に『分かりません』と書いても点数は1点ももらえない。試験のときだけは分からないなりに答えを絞り出そう。逆にそれ以外のケースでは、**分かる人にその場で聞いてしまうことがお互いにとって最善**だと思う。