[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No22. 🥉
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## 期間を限定した楽観主義の脆さ
『今月1ヶ月は山場だ。労働時間は普段の倍になるかもしれないが頑張ってほしい。代わりに来月はしっかり休もう!』
社会人の多くが一度は目にした光景ではないだろうか。この方法は**1ヶ月で本当に終わるなら**アリだと思う。適度に自分を追い込むと心身の成長に効果的であることは[[📚4つのエネルギー管理術]]でも紹介されている。
だが約束された期間が2倍の2ヶ月になったらどうだろうか。1ヶ月で終わる前提で働いていた人は脆くも崩れ落ちる。真面目に働いていた人ほどその確率は高い。==20kmのマラソンに参加してラスト1kmになったとき『急遽42.15kmマラソンになったのでよろしく!』と言われた場合に完走できるか?== と同じことだ。
## [[ストックデールの逆説]]
[[ストックデールの逆説]]という言葉がある。[[ジェームズ・ストックデール]]が7年にもわたる恐ろしい監禁状況を生き抜いた自己コントール術だ。ポイントは2つ。
1. 必ず乗り越えられると信じる気持ち
2. 深刻な現実を受け止める
**盲目的な楽観的思考である期間までに解放されると考えていた者は、その後の現実を受け入れられず回復できなかった**と言われている。
> 彼らは『クリスマスまでに解放される』と言っていました。クリスマスが来て去っていきました。
>
> すると『(4月の)イースターまでには解放される』と言っていました。イースターも過ぎていきました。次はサンクスギビング、そしてまたクリスマス。彼らは失意で亡くなっていきました。
いつか解放される時がくると信じる気持ちは失わず、ある期間にそれが来るという幻想も抱かず、今自分にできることを精一杯やることでそれを乗り切ったのだ。
これはまさに[[#期間を限定した楽観主義の脆さ]]そのものだと言える。
## 目の前の現実に集中する
ではどうすればいいか。答えはシンプルだ。
1. 必ずやり切れると信じる (必要な楽観的思考)
2. **現実を直視し、そのタイミングを盲信しない** (盲目にならない現実主義)
いつか訪れるゴールに向けて一歩でも前進できるよう、今目の前の現実に集中しやるべきことをやろう。