[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No38. 🥉 ---- 世の中には無線というコードのないものが存在する。それらはあたかも新時代的なものであり、有線のものより優れている印象さえ与える。しかし、==[[プロダクティビティ]]の観点==**からは必ずしもそう――とはいえない。** ## 無線のデメリット 無線のメリットは言うまでもないだろう。煩わしいコードから解消され、見た目もスッキリ/COOLな感じになる。一方、デメリットは何か。主に2点だ。 - 充電や電池交換が必要 - 有線に比べて接続が不安定になることが多い 頻度によるが1つ目の問題は[[プロダクティビティ]]という観点からだと大した問題ではない。しかし2つ目の問題は扱う対象によっては深刻だ。 ### マイク/スピーカーの場合 近年は[[テレワーク]]が増えているため、マイクやスピーカーを使ってオンライン会議をする機会も増えたことだろう。PC付属のマイクやスピーカーでは性能が心許ないため、この機会に奮発して一式揃えた方も少なくないと思う。私の場合は昨年12月に[[OpenComm]]という製品を購入した。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://jp.shokz.com/cdn/shop/files/4__1_32x32.png?v=1640761690" /> <span class="link-card-v2-site-name">ShokzJP</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> OpenComm2 ビジネス骨伝導ヘッドセット - Shokz(ショックス) 日本 </div> <div class="link-card-v2-content"> OpenComm2は、通信用に開発されたShokzのBluetoothヘッドセットです。オープンイヤーデザインにより、周囲環境との繋がりを維持できます。 ... </div> <a href="https://jp.shokz.com/products/bone-conduction-headphone-opencomm"></a> </div> この製品自体は非常に素晴らしいものだ。それは間違いない。しかし、[[OpenComm]]を使い初めてから会議中に以下のFBを受けることが増えた。 - 『ブツブツ途切れて声が聞こえないです』 - 『ノイズみたいな音が鳴ってます』 正直、Webカメラが途切れても大した問題にはならない。しかし声が伝わらないのは致命的である。他にも以下のような問題があった。 - 無線の切り替えが面倒 - 切り替えが上手くいかずにマイク/スピーカーが機能しないことがある 本来は気持ち良く効率的に会議をするため[[OpenComm]]を使いたかったのだが、いつの間にか**[[OpenComm]]という==無線アイテム==を使うこと自体が最大のストレスになっている**ことに気がつく自分がいた。[^1] 最終的に[[OpenComm]]という素晴らしい無線アイテムの利用を断念し、マイクは[[MPM1000U]]、スピーカーは[[TT-SK018]]を使うようになった。もちろんどちらも有線だ。 ### キーボードの場合 もう1つは入力デバイス、具体的にはキーボードの場合だ。[[📗良いキーボードを使う]]でも紹介したように、私は[[HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨]]を愛用している。このモデルは無線でも有線でも使えるようになっている。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://www.pfu.fujitsu.com/favicon.ico" /> <span class="link-card-v2-site-name">PFU DIRECT</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> HHKB|メーカー公式通販サイト【PFUダイレクト】 </div> <div class="link-card-v2-content"> HHKBの購入なら、メーカー直販サイト【PFUダイレクト】で!会員登録・ログインで見積書/領収書を発行可能です。 </div> <a href="https://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/detail_pd-kb820bs.html"></a> </div> 最初は[[HHKB]]を無線で使いはじめた。事実、会社の[[HHKB]]は未だに無線で使っている。しかし、自宅の[[HHKB]]は無線で使っていると、しばしばある問題に悩まされるようになった。 - 一度押したキーが押しっぱなしになる - 押したはずのキーが認識されない これはかなりのストレスだ。特に私の場合、**キーボードを押すという行為の最中は次のことを考えている**ため、この状態に気付くのが数秒遅れてしまい、かなりのロスになることが多い。 無線で佇む[[HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨]]は最高にCOOOOLなのだが、[[プロダクティビティ]]を犠牲にしてまで無線に拘る気にはなれなかったので有線で使うことにした。このモデルが有線にも対応していて良かったと心底思ったものだ。 有線で使用するようにしてから1年近く経つが、それからこの問題に遭遇したことは1度もなかった。 ## 無線か有線を見極める 無線は有線の上位互換ではない。引き換えになるものは充電や電池交換の問題だけというわけでもない。用途に応じて、無線か有線かを見極めることに時間を惜しまないことだ。 私の見極めを最後に記して終わりとさせてもらおう。 - 有線 - キーボード - トラックボール - ディスプレイ - マイク - (PC用の)スピーカー - 無線 - インターネット - (音楽用の)スピーカー [^1]: しつこいようだが[[OpenComm]]自体は素晴らしい製品だ. 筆者の自宅環境に多くの無線が飛んでいるため相性が悪かっただけにすぎない