[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No16. 🥉
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**『夜、色々悩んでいたけど問題が解決しなかった..。諦めて家に帰って寝落ち..。 次の日、出勤後に考えてみたらすぐに解決した..!!』**
誰しもこのような経験はあるのではないか。
**『スッキリした頭で考えたからだな。昨日は疲れていたから無駄だった。こんなことならさっさと帰って寝るべきだった..orz』**
と思うところまでワンセットで。
この解釈は、==場合によって正しいかもしれない..だが必ずしもそうとは言えない。==
## [[ポアンカレのインキュベーション]]
[[ポアンカレのインキュベーション]]という問題解決手法がある。これは**問題から離れたあとも脳は==無意識かつ持続的==に問題解決を続ける**という脳の性質を利用した方法だ。先に紹介したケースはこれにマッチすることが多い。
## 寝る直前まで悩む
私は難問に遭遇したとき、[[ポアンカレのインキュベーション]]を使って**寝る直前まで難しい問題を考え続ける**ようにしている。そうすることで、==睡眠という6~8時間にも及ぶ無意識な時間を有効活用できる==。実にEfficientだ。
睡眠時間に充てる理由はもう1つある。[[夢を見ることの効能]]に期待しているからだ。
[[ノンレム睡眠]]には正しく情報を処理する効果があり、寝る直前の悩みを整理してくれる。さらに[[レム睡眠]]の記憶を定着させる特性によって学習効果も高まる。==悩んだ内容が夢に出てくるか否かに関わらずこの効果がある==[^1]のだ。
## 夜の作業を推進するわけではない
勘違いしてほしくないのは**夜の作業を推進するわけではない**。
一般的に夜は脳に疲労が溜まっているためパフォーマンスが落ちる。特に正確性を伴う作業はしないほうがいい。注意力が落ちているためケアレスミスが増えるからだ。
また、悩んだ時間だけ[[ポアンカレのインキュベーション]]効果があるかは定かではない。そのため、数時間も悩み続けるとかえって非効率になってしまう。
悩んだら現時点の状況を整理してほどほどにして切り上げる。そして寝る前に思いっきり考えよう。意識がとんで再び目が覚めたとき、貴方は更なる高みにいるはずだ。
[^1]: 筆者はこの手法で[[Rust]]の[[ライフタイム]]を理解したが、そのとき見た夢は直前まで会話していた同僚によって社員旅行やダービーの動画をひたすら見せつけられるという全く関係ないものだった