[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No79. 🥉
----
[[📗一気にではなく少しずつやる]]で完璧主義の脆さについて紹介した。
<div class="link-card">
<div class="link-card-header">
<img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/favicon-64.png" class="link-card-site-icon"/>
<span class="link-card-site-name">minerva.mamansoft.net</span>
</div>
<div class="link-card-body">
<div class="link-card-content">
<div>
<p class="link-card-title">📗一気にではなく少しずつやる</p>
</div>
<div class="link-card-description">
何かを始めるとき、最初の1歩をなかなか踏み出せないという人も多いだろう。大きく分けると以下2つのパターンがあると思っている。
</div>
</div>
<img src="https://publish-01.obsidian.md/access/35d05cd1bf5cc500e11cc8ba57daaf88/Notes/attachments/minerva-image.webp" class="link-card-image" />
</div>
<a
class="internal-link"
data-href="📗一気にではなく少しずつやる"
></a>
</div>
それでも、もし完璧にできるのであれば、その方が優れていると思うことは自然だろう。だが、個人的には==完璧であることは必ずしも完璧でないことより優れているとは言えない==と思う。
## 方向転換ができなくなる
物事に求められる答えが不変であれば世界は楽だ。だが現実において、物事に求められる答えはほとんどの場合可変である。
たとえば、ホームページのレイアウトを作成するケースを考えてみよう。おそらく以下のフェーズが存在する。
1. ページの大まかなレイアウトを決める
2. レイアウト内の各コンポーネントに表示する情報を決める
3. コンポーネントのデザインを決める
4. ページやコンポーネントの幅・高さ・間隔・フォントサイズ・色などを微調整する
誰かから作成を依頼されたとき、はじめに聞いた話をもとに4まで完璧にやり切ったらどうなるか。幸運にも依頼者の心変わりがなく、依頼者と完全に意思疎通ができていた場合はとてもスムーズだ。ところがたいていの場合そうはいかない。
> 『パソコンで見る想定でレイアウト決めてたんですけど、よく考えたらスマホ使っている人がほとんどだから、スマホ用のレイアウトに変えたいです』
作業は1からやり直しだ。4の作業で1pxレベルでレイアウトを揃えて完璧にした努力は、通常水の泡になる。一方で、==敢えて完璧に仕上げなかった場合は4に対する無駄はほとんどない==。
そして、実際にこのようなケースが起きたとき、目にする光景はこうだ。
> 『パソコン向けにデザイン調整する想定で工程を終わらせましたので、スマホに対応するとなると1からやり直す必要があります。時間がありません。』
双方が完璧であることを優れていると思ってしまったために起こる悲劇だ。==不完全であることを推奨して==動いていれば避けれた事態なのに。
## 不完全さがもたらすリスクを考える
これだけ聞くと、『適当にやればいいということか』と勘違いされそうだがそうではない。あくまで、品質にもあそびを持って対応した方がいいということだ。そして、その度合いは==状況によっても大きく変わる。==
もし、以下のような対応をする場合は完璧を追求した方がいいだろう。これらは不完全であることがもたらすリスクが大きい。
- 確認や検証のコストが甚大な場合 (ロケットの打ち上げなど)
- 不備が大きなリスクを招く場合 (自動運転・医療機器など)
逆にそうでない場合は、不完全性を肯定的に受け入れ柔軟に対応していく方がいい。完璧でないことを後ろめたく思う必要はない。むしろ、[[📗完璧でないことを誇りに思う]]ようにしたい。