[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No4. 🥉 ---- 何かを始めるとき、最初の1歩をなかなか踏み出せないという人も多いだろう。大きく分けると以下2つのパターンがあると思っている。 - 一度始めてしまうと時間を忘れてしまい、様々なものを犠牲にしなければいけないから - 成功イメージが沸かないため何から着手していいか分からず、無駄が怖いから 『一気にではなく少しずつやる』は後者の人へ向けたアドバイスだ。前者の人はまた別の機会とさせてほしい。 ## 完璧主義のもろさ 計画や効率的な進め方に拘り前へ進めないという問題は完璧主義者の人が陥りやすい。5年間前くらいまで私も完璧主義だった。緻密な計画を立てて、ルールに従い、その通りに遂行することを何より大事にしていた。また中途半端が嫌いだったので、キリがいいところまでやり切ることに固執していた。 しかしこの考え方は特に以下のケースで大きなデメリット/リスクとなる。 - 先/終わりが見えないこと (研究など) - 前提や周囲の環境が目まぐるしいスピードで変わること 終わりまでの計画を立てられないという点で前者、せっかく立てた計画を変えざる得ないという点で後者、この2つは完璧主義と非常に相性が悪い。そして、このようなモノこそが世の中に必要とされることも多い。 ## とりあえずやってみるということ 完璧主義の人は『とりあえず』という言葉に嫌悪感を示すことが多い。だが見方を変えると**とりあえず**やってみることで、今まで不確かだった未来の確度が上がってくる。皮肉なことに、**とりあえず**やってみた方が完璧に近づくことができるのだ。**はじめに立てた予定を変えることはできない**という制約でもない限り。 ということでなかなか一歩踏み出せないと思ったら『とりあえず3分着手してみる』ことをオススメする。口で言うほど簡単なことではないので、その為のテクニックはまたの機会に紹介しよう。 ## 計画を作ることには意味がある [[計画自体に価値はないが、計画を作ることには価値がある]]。これは[[プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと]]というエッセイの1つであり、ドワイト・デーヴィッド・アイゼンハワー大統領の言葉から来ている。 > 戦いに備えるにあたり、私はいつも計画は役に立たないと思っている。それでも、計画することは不可欠だ。̶̶ドワイト・デーヴィッド・アイゼンハワー、アメリカ第34 代大統領 ==『とりあえずやってみる』ことは『計画を立てなくていい』ということではない==。計画そのものに価値はなくても、計画を作ることから得られるものは多いからだ。 大事なのは ==『計画は作る。ただ、その計画は完璧である必要がない』== ということだ。