[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No60. 🥉 ---- [[Slack]]をはじめとするチャットツールのリアクションは便利だ。 たとえば、感謝の意を伝えるとき、通常なら『ありがとうございます!』とタイプして返信する必要がある。急ぎ必要な感謝はないため、第3者にとっては通知がノイズになることすらある。 一方、リアクションを使うと[[ポインティングデバイス]]で『🙇』のようなものをクリックするだけで終わる。大抵、リアクションは通知されないので、受け手は都合のよいタイミングで確認できる。第3者には通知もいかない。 ## 感情の揺らぎをリアクションで伝える このようにお互いにとってコストにならないコミュニケーションであるからこそ、些細なケースでも有益ならば、リアクションはどんどん使った方がいいと思っている。 少しでもイイと思ったら迷わずにリアクションする。もちろん、揺らぎの大きさによってリアクションを変えた方がベターだ。 逆に『おや?』と思ったら、🤔のようなリアクションをする。『相手に不快感を与えてしまうかも..』と懸念するかもしれない。もちろんそれは受け手次第だが、大抵の人には批難しているわけでないことが通じるはずだ。心配なら本人にその旨を伝えればいい。 ## リアクションで情報を流通させる ほとんどの人は無関心に耐えられるほど強い心を持ち合わせていない。**必要だと感じた情報を発信しても、誰からもコメントもリアクションもなければ[^1]、自覚はなくても精神的ダメージを受ける**。その結果、情報を発信しなくなる。==自分を苦しめることのためだけに時間を使うのがバカバカしくなる==からだ。 もちろん、すべてのアクションに対してリアクションをするのは不可能だ。数千人の企業で社員1つ1つのアクションに対してすべて社長がリアクションするのは非現実的だろう。だが、10人前後に閉じた特定のチーム内なら、少なくとも誰かはリアクションできるはずだ。 もし、その投稿が組織または誰かにとって有益になるのであれば是非リアクションをしてほしい。時間にしてほんの数秒だ。心が動いたと思ったらリアクションをしよう。 ## リアクションを選ぶ リアクションは無いよりあった方がいい..ただ、**内容を見ないでリアクションしたり、毎回同じリアクションをするのは敬遠した方がいいだろう**。 > 『ちょっと待って下さい。今、Facebookのコメントに いいね する作業していますので』 昔、とある後輩が言っていた言葉だ。何がなんでも同じリアクションをしてしまうと、それそのものの価値が薄れてしまう。普段から謝ってばかりいる人の謝罪が響かないのと同じだ。 チームの中で心が動かされた人がそれに見合ったリアクションをする。その心掛けがあれば、無関心の恐怖に怯える人は少なくなるはずだ。==逆に、本当に誰も心が動かされないなら.. そのチームは実質破綻しているといっても過言ではない==。まずは貴方が積極的にリアクションしてみてはいかがだろうか。 [^1]: チャット以外の場所、たとえばFace to Faceで会話していれば問題はない. むしろその方が望ましい