[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No37. 🥈 ---- パソコンで作業をする場合、画面の広さと数は生産性に大きな影響を与える。私が自宅で作業をするときの画面構成は以下のようになっている。 ![[Pasted image 20210822182016.png]] すべての画面は解像度が異なっているがこれは意図したものではない。仕事の場合は以下の6画面を使っている。 ```txt ------------- ------------------ ------------------ | | | | | | |1600 x 1200| | 1920 x 1080 | | 1920 x 1080 | | | ------------------ ------------------ ------------- ------------------ ------------------ ------------------ | | | | | 1368 x 768 | | 1920 x 1080 | | 1920 x 1080 | ------------------ ------------------ ------------------ ``` ## 画面が広い・多いことのメリット 画面が広かったり、画面の数が多いメリットは==一度に表示できる情報が多い==ことだ。たとえば、画面が1つだと資料を見ながら別の作業をすることが難しい。画面を切り替えれば不可能ではないが、大きな[[コンテキストスイッチ]]の切り替えコストが発生する。 以下は私の仕事環境における比較表だ。ノートPCの解像度は`1920 x 1080`としている。 | 対象 | 画面数 | 解像度の合計 | | ------------ | ------ | ------------ | | ノートPCのみ | 1 | 2073600 | | 家の環境 | 4 | 11366400 | | 仕事の環境 | 6 | 11265024 | ノートPCのみの場合と比べると解像度の差は==5.5倍==と歴然だ。家の環境は仕事環境よりも画面が2つ少ないのに解像度では勝っている。 同じ解像度ならディスプレイ1枚あたりの解像度が大きい方が融通が利くだろう。実際、`1920 x 1920`の画面はフルスクリーンで使う場合と、上下に分割して2枚の`1920 x 960`として使う場合がある。後者は[[Google Chrome]]と[[Chrome devtools]]を並べて表示する用途で使うことが多い。 ## 画面が広い・多いことのデメリット 実はデメリットも結構ある。思いつく限り箇条書きしてみよう。 - お金がかかる - 購入費用/電気代/管理費用 - スペースが必要 - 広いデスクなど - パソコンや周辺機器の相性に気を遣う - 少しの差で表示できる画面数が変わってしまう - 端子や電力の不足 - どのディスプレイをどのケーブルでどう繋ぐか - 目や首が疲れる - 横や縦へ視界移動が増えるため - 表示される情報が多くて集中力が欠如する - 人による - ポインタの移動が大変 - 表示領域が広いため - ウィンドウの移動が大変 - 表示領域が広いため なるほど。一般人にはオススメできなそうだ。しかし、このページをご覧になっている貴方は[[プロダクティビティ]]に対して意識が高い方であろう。ちょっとしたイニシャルコストには目を瞑っていただけるに違いない。 そう考えると、克服しなければいけないデメリットは4つに絞れる。 - 目や首が疲れる - 表示される情報が多くて集中力が欠如する - ポインタの移動が大変 - ウィンドウの移動が大変 ## デメリットを克服する **目や首が疲れる問題**は色々な解像度と配置を試すしかないだろう。視野や首の可動領域は人によって異なる。実体験を元に自分の限界値を知るといい。 集中力が低下するのは**表示される情報に翻弄されて、今本当に集中すべきことに集中できていないから**だ。それができれば画面が1つでも6つでも関係はない。むしろ**画面が多い方が[[コンテキストスイッチ]]の切り替えコストが不要な分、有利**なはずだ。以前に書いた[[📗今、この瞬間のために計測する]]も解決手段の1つになるだろう。 ポインタやウィンドウの移動が大変な問題へのアプローチは別の機会に紹介させてほしい。恐らく以下のタイトルで書くことになるだろう。 - [[📗トラックボールを使う]] - [[📗一瞬で好きな画面にウィンドウを移動する]] ## 苦難を超えて マルチディスプレイは諸刃の剣だ。使い方を間違えると時間も効率も失う。その結果、**シングルディスプレイの方が集中力が上がっていい**[^1]という考えに固執してしまうのだ。 万人には言えないかもしれない。それでも私は断言できる。==キチンと扱えるようになれば画面解像度の総量が大きい方が生産性は上がる==。まずは2画面、3画面から試してみてはいかがだろうか。 [^1]: 集中力だけを見ればシングルディスプレイの方が上だと思うが、生産性は集中力だけで決まるわけではない