[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No19. 🥉
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[[Slack]]などのチャットツールで質問を受けたとき、自分の知っている内容なら反射的に答えてしまう人は多いだろう。質問者にとってはそれが一番嬉しいかもしれない。しかし、==回答者やその他の質問者予備軍からすると必ずしもそうとは言えない。==
## チャットの回答の善し悪し
口頭やprivateのやりとりに比べ、[[Slack]]のやりとりはpublicであれば他の人から検索できる。その意味では回答者/質問者にとってメリットこそあれ、デメリットはないと思うかもしれない。
一方、[[Slack]]のやりとりは[[フロー型メモ]]になる。[[フロー型メモ]]の特徴は以下の通りだ。
* 一時的
* **ある時点での事実であることに価値**
* 作成したら基本的に修正しない
ポイントは==ある時点における事実であり、検索した時点における事実とは限らないこと==だ。過去の投稿を逐一最新化すればそんなことはない。しかし、質問の回答を今の最新情報に更新し続ける人を私は知らない。その必要性も感じない。
また、正式なドキュメントと比較した場合に検索性は劣ることが多い。つまり、チャットの回答には以下のリスクがある。
- 過去、同じような質問/回答のやりとりがあってもそれに気付きにくい
- 過去の質問/回答を見て、==今でもそれが正しいと勘違いしてしまう==可能性がある
## ドキュメントに書いてから答える
回答者ドキュメントに書いてから答えるようにしよう。**チャットの回答にはドキュメントのURLを添えればいい**。少し面倒であることの引き換えに以下のメリットを得ることができる。
- ドキュメントをメンテし続ければ、最新に近い情報を提供し続けられる
- 回答者/質問者はドキュメントから過去のやりとりを探しやすい
- **チャットから検索した人に対しても、過去の情報ではなく最新に近い情報を案内できる**
ドキュメントの情報が古ければドキュメントを更新すればいい。大抵の[[ドキュメンテーション]]ツールは履歴管理ができる。いつ誰がどのようにそれを変更したかも分かる。
## ドキュメントに書くまでもない質問の見極め
とはいえ全ての質問に対して、ドキュメントに書いてから答えるのはかなりしんどいと思う。そのため、私は以下のルールを設けている。
- **2回以上質問されると確信が持てる**質問の場合は、1回目の回答でドキュメントへ書く
- **2回以上質問された**内容は、2回目の回答時にドキュメントへ書く
マッチするルールは人それぞれだと思うが、一つの参考にしてほしい。
## ドキュメントの設計について
自由気ままに書くだけのドキュメントはメンテナンスが困難になるだろう。そうならないよう[[ドキュメンテーション]]でも設計が重要だ。以下2つの思想は特にオススメなので是非読んでみてほしい。
- [[Evergreen Notes]]
- [[LYT]]
そして、それらに最もマッチするツールの1つが[[Obsidian]]だ。この記事も[[Obsidian]]の[[Obsidian Publish]]で管理している。長くなるので、このあたりの話はまた別の機会にしておこう。