[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No12. 🥈 ---- 世界では毎日のように新しいツールが誕生している。20年前ならまだしも、今の時代に同じツールをずっと使い続ける機会は減ってきているだろう。そんな時代の流れに乗れるよう伝えたいことがある。**『ツールの言語設定は英語にしよう』ということだ。** ## 英語にするメリット ### 日本語対応していないツールを使える 世界中で主に日本語を使う人は1億数千万人にすぎない。一方、英語は5億人以上の人に使われており数倍の差がある[^1]。また、IT業界では英語が主流であることを考えれば実態は数十倍にもなりうる。**英語のツールを使えるようになるだけで、使えるツールの数/選択肢が何十倍にも膨れあがる**のだ。 ### ツールのバグに遭遇しにくくなる 日本市場をターゲットにしている製品では日本語対応されているツールやサービスも多く存在する。しかし、いざ使ってみるとこのような経験はないだろうか。 - 日本語の意味が汲み取りにくく英語の方が分かりやすい - 日本語表示のときだけバグが発生する - 日本語入力のときだけバグが発生する さらに厄介なことに日本語は[[CJKV]]と呼ばれる言語群の一部である。[[CJKV]]はマルチバイト文字であることのほか、構文解析が難しいという特徴を持っている。世界大半の言語は区切り文字がスペースなのに、日本語をはじめとした[[CJKV]]はそうはいかないのだ。 このような特徴をもつため、**[[CJKV]]に関するバグは優先度が下げられ、修正されないことも多々ある**。たとえ、**日本語対応を謳っていたしても例外ではない**。日本語翻訳の拡張機能が提供されているものの、最新バージョンに対応していないため泥沼にハマることもあり得るのだ。 ツールの言語を英語にしておけば、このようなトラブルに遭遇する可能性をグッと下げられる。 ### 英語に慣れやすい 好きなことに関する文献ならば、英語でも楽しく理解しながら読めた..という経験はないだろうか。それと同じことがツールにも言える。好きなツールを使っているなら、たとえメニューや説明がすべて英語でも理解しようという気持ちが強くなる。 しばらくツールを使っていれば、どのツールでも出てくる同じような表現に気付くだろう。そこまで到達すれば、あとは日々少しずつボキャブラリーを増やすだけだ。日を重ねるごとに英語への抵抗も薄れてスキルアップした気持ちにすらなるはずだ。 ## 英語にするデメリット ### 最初のハードルが高い はじめてから1週間は地獄だろう。メニューを開いたり、コマンドを検索しようとしても、どこをどうやって探せばいいか見当すら付かないと思う。 しかし、これは誰もが通る道だ。1ヶ月もすれば慣れてくる。なんだかんだで**人間の慣れる力は凄い。だから諦めずにまずは1ヶ月続けてみてほしい。** [^1]: [世界の言語ランキングTOP31!アラビア語が驚異の成長率に|翻訳会社WIPジャパン](https://japan.wipgroup.com/media/language-population)