[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No70. 🥈
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[[PKM]]のような[[ドキュメンテーション]]に関するスキルを上げるにはどうすればいいか。『とにかく文章やドキュメントを書いてみよう』と言われることが多いかもしれないが、その中でも**『RPGのようにシナリオやアイテムが存在するゲームのメモをまとめてみる』こと**をオススメしたい。
## ゲームを題材にするメリット
ゲームを題材にするメリットは3つある。
- 最初は不明瞭なものが徐々に明瞭になる[^1]
- 最終的にキレイなドキュメントが完成するようになっている[^1]
- 知識や見解が深めることでゲームそのものをより楽しめる
[^1]: ゲームによってそうならない場合もあるが.. そこは無視してほしい
1つずつ説明していこう。
### 最初は不明瞭なものが最後には必ず明瞭になる
ゲームをプレイし始めたとき、プレイヤーにとって全てが未知の世界だ。社会人に例えるなら、今まで働いてきた業種とは全く異なる業種へ転職したばかりの状態に近い。
一方、それらは時間と共に明瞭になる。時間と共に得られる情報は増え、情報が増えると自分の中で整理し新たな見解を得ることができ、それを元に今までアクセスできなかった情報にもアクセスできるようになるからだ。
この特性はゲーム以外のこと、たとえば仕事のとあるプロジェクト運営に近しいものがある。どこの世界でも役に経つはずだ。
### 最終的にキレイなドキュメントが完成するようになっている
現実の世界において、不明瞭なものが明瞭になる保証はどこにもない。最後までいくら頑張ってもよく分からなかったというものはあるだろう。そのため、自分自身の[[PKM]]に対するアプローチが適切だったかどうかを自己採点することが困難になる。
一方、ゲームは違う。大抵のゲームにおいては、==クリアと共にほとんどのものが明瞭になる==。そのあとにメモを見返すと、どれだけ[[PKM]]に対して適切にアプローチできていたか、自分自身で振り返ることができる。
これは、**『世のゲームはほとんどの場合、企画書や設計書に基づいて作成されている』**からだ。
### 知識や見解が深めることでゲームそのものをより楽しめる
ここまでは真面目な目的に対する話をしてきたが、最後は違う。もし貴方がゲームが好きならば..メモをとることで**今より深く楽しめるようになる**はずだ。
メモをとることは面倒だし、ゲームの時間までそんなことしたくない..と思うかもしれない。しかし、メモをとることで、淡々とプレイしているだけでは気付かなかった伏線、世界観がどのようなベクトルからどのように明らかになっているの戦略、などが見えるようになる。プレイヤーとしての視点だけでなく、開発サイドの思惑まで可視化されるのは非常に面白い。
もし、シナリオに謎解き要素が含まれるなら、主人公と同じタイミングで..もしくはそれよりも早く謎解きに参加できるはずだ。今までは**淡々と語られる事実を目にして『へぇー』と思っていたシーン**が、**自身のメモを見直し頭で考えて『きっとこれはこうだろう』と主体的に参加**できるようになる。
もちろん、万人に対してそう言えるわけではない。主体的に参加したり考えることが好きでなければその限りではない。一方、ミステリーのような謎解きが好きな人なら、是非試してみてほしい。[[PKM]]の戦略や設計についても見直せるので、==擬似的なプロジェクト運営研修==のように感じるだろう。
## おわりに
なお、私がこの試みを始めたのは[[黎の軌跡]]をプレイし始めたときだ。なお、軌跡シリーズと呼ばれる同シリーズの登場人物をまとめた[[Wikipedia]]のページは、最も文字数が多いページとされている。テキストにも関わらず1.5MB弱のサイズは驚異的である。
*ネタバレに注意*
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英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物 - Wikipedia
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