[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No33. 🥈 --- 相談やヒアリングなど、相手の話を聴くことがメインのミーティングがある。そのようなシーンで[[アウトライナー]]、もしくはその機能があるツールの使用をオススメしたい。 ## [[アウトライナー]]とは [[アウトライナー]]とは、[[アウトライン]]を定めてから詳細を編集していく文章作成ソフトウェアのことだ。雑に言うと **『箇条書きに特化したエディタ』** である。私のオススメは[[Dynalist]]だ[^1]。 <div class="link-card-v2"> <div class="link-card-v2-site"> <img class="link-card-v2-site-icon" src="https://dynalist.io/assets/icon/favicon-32x32.png" /> <span class="link-card-v2-site-name">dynalist.io</span> </div> <div class="link-card-v2-title"> Home - Dynalist </div> <a href="https://dynalist.io/"></a> </div> ただ、最近では[[Obsidian]]を[[アウトライナー]]としても使っている。[[Obsidian Outliner]]のようなプラグインを使えば[[アウトライナー]]特有の機能も付与できる。 ## [[アウトライナー]]を使うのは.. [[アウトライン]]は **思いついたことをグラフィカルに構造化して整理すること** が得意と言われている。私の場合は以下の用途で使うことが多い。 - プレゼンテーションの構成検討と下書き作成 - ブログ記事の構成検討と下書き作成 これらは、**整理されていない思想を可視化して整理している** という点で共通点がある。そして、相談やヒアリングで求められる要件もこれに近い。違いがあるとすれば、**==誰==の思想を整理するか**が異なるだけだ。自分なのか他者なのか。 ## [[アウトライン]]を書く時に気を付けていること [[アウトライン]]をとる際は以下4つのことに気を付けている。 ### 事実を歪めずに書く 他者の口から語られてた事実に着目しよう。この事実には**感情も含まれる**。 自分の主観を交えて事実を歪めてしまうと、共感を得られていないと思われてしまうため気を付けよう。例えば以下のような書き方だ。 ```txt:Aさんの発言 『今回の案件は土日も休みなく働いて大変だった。』 ``` ```txt:事実を曲げたアウトライン Aさん: 今回の案件は土日も休まず対応したので非常に辛かった ``` Aさんは**一言も==『辛かった』==とは言っていない**。仮に『大変だったけど充実しておりやりがいがあった』と思っていたなら首をかしげるだろう。 ### 自分の言葉で書く [[#事実を歪めずに書く]]べしと言っておいて、真逆のことでは..? と思うかもしれないがそうではない。**他者の発した言葉をそのまま**書くのではなく、**必要なポイントを文語にして**書こうという意味だ。 ```txt:Aさんの発言 『今週なんて家族が風邪を引いて保育園の送り迎えを代わりにやらなければいけなかったのに.. あの上司ときたら正直に理由を伝えても「会社に来い」の一点張りだった。こんな仕事やってられるか。そりゃやめるでしょ、あんたもそう思うよな?』 ``` ```txt:自分の言葉で書いたアウトライン Aさん: 家庭の事情で出勤できない旨を伝えても、上司が承諾してくれなかったのが退職の理由だ ``` 自分の言葉で書くメリットは3つある。 - タイピングの分量が減る - 自分の中で相手の発言を理解できる (そうしないと自分の言葉にはできない) - 他者から「理解してそう」という安心感を得られる ### リアルタイムで内容を共有する 差し支えがない場合は自分の書いている[[アウトライン]]をリアルタイムで他者にも共有しよう。慣れないうちは緊張してやりにくいかもしれないが以下のメリットがある。 - 事実を歪めていた場合に指摘してもらえる - 自分の言葉で書き直した内容が妥当か検証できる - 全員の発言/思想が可視化されるため話がしやすく集中できる その特性から[[ブレインストーミング]]にも有効だろう。 ### 自分の意見/考えを封じる リアルタイムで[[アウトライン]]をとり続けるのは非常に難しいことだと思う。誰がどのような発言をしたかを漏れなく拾い、必要な情報をフィルタリングして、自分で理解し、自分の言葉で素早くタイピングしなければいけない。私の場合は **全神経を集中しなければとても役目を果たせない**。 だから、[[アウトライン]]を書く場ではそれ以外のことを考えないようにしている。もちろん、話の途中で首をツッコミたくなることは多々あるがその場は堪えるのだ。どうしても話したければ、時間と余裕ができたときにすればいい。 ... とはいえ、最終的には自分でも発言/思考をしながら[[アウトライナー]]を操れるようになりたいと思っている。[[プロダクティビティ]]を追い求める者としては当然であろう。 [^1]: [[Dynalist]]はベースがクラウドなので、万が一公開されてしまうとマズイ情報の扱いには注意が必要である