[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No23. 🥉
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私達は日々扱いきれないほど多くの情報に触れている。インターネットが当たり前となったこの時代、インプットの源が枯渇する心配はないだろう。代わりに**大量の情報をインプットするのに困っている人**は多いはずだ。
## 認識速度を0.1秒でも早めるためアイコンを使う
想像してほしい。貴方は新卒社員のOJTをしている。その日の最後に[[Slack]]で日報が送られてきた。
片方はアイコンを使わない場合、もう片方はアイコンを使った場合だ。
```txt:アイコンを使わない例
本日の日報をお送りします。
- 今朝はいつもより電車が混んでいるため、出社後のスタートダッシュが切れなかった
- 部長から先週のプレゼンについて褒められて嬉しかった
- 2時間で終わると思っていた機能追加開発が3時間経っても終わらない
- プレゼンテーション資料作成は前回をベースに作成したら順調だった
- 全体的にプラマイゼロの進捗
```
```txt:アイコンを使った例
本日の日報をお送りします。
- 😓今朝はいつもより電車が混んでいるため、出社後のスタートダッシュが切れなかった
- 😁部長から先週のプレゼンについて褒められて嬉しかった
- 😢2時間で終わると思っていた機能追加開発が3時間経っても終わらない
- 😄プレゼンテーション資料作成は前回をベースに作成したら順調だった
- 🙂全体的にプラマイゼロの進捗
```
どちらのメッセージの方が==新卒社員の感情を把握するまでにかかった時間が短かった==だろうか。私の場合はアイコンが使われている後者である。
前者の場合は1つ1つの項目を読んで、内容を理解したうえで「今日はいいことも悪いこともあったんだな..」と理解できた。時間にして**5秒**はかかった。
一方、後者は「今日はいいことも悪いこともあり、トータルの気分は普通」という感情を把握するまで**1秒程度**しかかからなかった。
文章作成者は若干手間かもしれないが、読み手のことを考えれば意味のある一手間だと思う。==その読み手は将来の自分自身になる可能性も高い==。
## アイコンには[[Unicode絵文字]]を使う
メッセージのやりとりに使うアイコンは[[Unicode絵文字]]が安全だ。ほとんどの機種で対応しているため、文字化けのリスクを最小限に抑えることができる。
一方、[[Slack]]のように特定ツールでやりとりしている場合は、それがサポートしている絵文字やアイコンセットを使うといい。もちろん[[Unicode絵文字]]を使っても構わない。
## ファイル属性アイコンはバリエーションが多いものを使う
エディタや[[IDE]]ではファイルの属性に応じてアイコン表示に対応している。これもツールのデフォルトアイコンセットではなく、==できるだけバリエーションの多いアイコンセットを使おう==。
たとえば[[IntelliJ IDEA]]で[[Vue]]のプロジェクトを開いてファイル探す場合、デフォルトのアイコンセットでは以下の表示になる。
![[Pasted image 20210704174512.png]]
[[Atom Material Icons]]プラグインを入れた場合は以下のようになる。
![[Pasted image 20210704175349.png]]
デフォルトでは拡張子による違いにしか対応していないが、**[[Atom Material Icons]]は一般的な意味をもつほとんどのファイルに対して専用のアイコンが用意されている**。
人によってはアイコンが多すぎて嫌悪感を抱くかもしれない。ただ、騙されたと思って1日でいいから開発してみてほしい。==これらのアイコンが、理屈では想像できなかったほど認識速度をアップさせてくれる事実に驚くはずだ==。