[[📒Productivityを上げるために大切な100のこと]] No18. 🥈
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**今の世は情報に溢れている。**
本、動画、記事、SNS、社内のコミュニケーションなど多岐にわたり日々有益な情報を受け取っているのではないだろうか。そして、『良さそうだな。今度試してみよう』と思う人は多い。
## 普通の人は新しいことを取り入れられない
ところが実際に行動に移せる人は驚くほど少ない。行動できる人の割合は文献によって異なるが、最も多いもので25%ほどだ。少なくとも100人中75人は行動ができていない。
さらに行動した人の中でも、途中で諦めずに継続できた人の割合は更に減る。**数値が多い文献でも5%、少ない文献では1万人に1人 (0.01%)ともされている。**
==新しいことを取り入れるということは言葉以上にハードなのだ。==
## なぜ人は変われないのか
ほとんどの人が変われないのには理由がある。人はそもそも現状を維持しようとする本能があるのだ。これを[[現状維持バイアス]]と言う。
> たとえ有益であったとしても、知らないものや経験したことのないものを受け入れることに心理的な抵抗が生じ、現在の状況に固執してしまう傾向(バイアス)。
人が意思決定をするときに強い影響力を持つ心理傾向であり、現状から未知の状態に変化することを「安定した現状が無くなってしまう損失」と認識する心理が影響している
> ※ 現状維持バイアス | UX TIMES より
> https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/status-quo-bias/
そのため、いくら気合いを入れたとしても上手くいかない。==継続させるためにはシステムに頼る必要がある。==
## まずはやる
何はともあれ、考えずにやってみよう。その際は[[📗一気にではなく少しずつやる]]ことを意識したほうがいい。きっとうまくいく。
## 1ヶ月続ける
ここからが大事だ。1~2週間継続したところで多くの人は同じ疑問にぶち当たる。
**『本当にこの新しいやり方は古いやり方より優れているのだろうか?』**
その時点における答えは **『No』** であることも多い。当然だ。**ほんの1~2週間しかやっていないことが、長年慣れ親しんできた方法より馴染むわけがない。**それは慣れの呪縛なのだ。
ここで元のやり方に戻したい衝動をグッと堪えて続けてみよう。きっと1ヶ月続けた頃に考えが変わるはずだ。大体の有料サービスが最低1ヶ月間のトライアル期間を用意している事実から見ても、1ヶ月が山場なのだ。
私も[[HHKB]]、[[AutoHotkey]]、[[SlimBlade Trackball]]、そして[[Vim]]をはじめて使ったとき、最初の1ヶ月は何度もやめたい衝動に駆られた。しかし1ヶ月を乗り越えると苦ではなくなり、3ヶ月で古いやり方と大差なくなった。
...そして1年も経てばもはや元には戻れなくなる。**戻れなくなるのだ。**